OSPFはこれまでの過去問では、踏み込んだ問題があまり出題されていない。午前問題で少し取り上げられているのと、H20の午後2で軽く問われているだけである。
OSPFの概念や基本的な言葉は知っておくべきであるが、あまり踏み込んだ勉強は不要かもしれない。まして、CCNAで出てくるような内容までは不要と考える。
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そもそも、OSPFはなぜ必要なんでしたっけ?
RIPでも十分では?
この、コストという概念があるのが利点の一つである。RIPはホップ数という、ルータの数でしか経路制御ができない。100Mの回線と1Mの回線では、当然100Mを優先した経路制御が求められ、それを実現するにはOSPFが必要だ。

ではここで、過去問を中心にしたOSPFの基本的な内容を以下に述べる。

■OSPFの基本的な内容
・コストという概念を用いている。
・過去問では、OSPFの経路選択に関して「経路選択方式は、エリアの概念を取り入れたリンク状態方式である。(H19NW午前 問28)」と述べている。※リンク状態方式言葉よりもリンクステート型アルゴリズムという言葉のほうが馴染み深いであろう。
・コストが小さい経路が優先される。また、同コストの場合、負荷分散される。(H14NW午前 問44を参照)
・過去問では、IPネットワークのルーティングプロトコルの一つであるOSPFの説明として「ネットワークをエリアと呼ぶ単位に分割し、エリア間をバックボーンで結ぶ形態を採り、回線速度などを考慮した最低コストルーティングを行うプロトコルである。(H20NW午前 問28)」と述べている。
・中規模なネットワークで利用されることが多い。※何をもって中規模というかであるが、少なくともRIPは小規模。

◆過去問より引用
OSPFでは,[ ア ]と呼ばれるメトリックを扱います。
(中略)
OSPFを使用する場合には,L3SW相互がOSI基本参照モデルの[ イ ]層によって通信できる必要があるので,IPパケットを中継する方式では駄目です。OSPFでのブロードキャスト可能なネットワークにおける経路制御用の通信はIPマルチキャストであり,IPアドレスの先頭バイトの値が[ a ]であるクラスDのIPアドレスが使われています。(H20NW午後1問4)
参考までに、答は以下です。
ア コスト
イ データリンク
a 224

ではここで、OSPFの設定をCiscoルータの場合で紹介する。その意図は、どういう設定がされているかをみることで、理解を深めるためである。
ip routing ←ルーティングを有効にする
ip classless ←クラスレスルーティング
router ospf 1 ←1はプロセスIDで、複数のプロセスを持つ場合に使う。(あまり気にしない)
network 192.168.1.0 0.0.0.255 area 0 ←ルータが持つセグメントを記載する。今回のエリアは0
network 192.168.2.0 0.0.0.255 area 0
とてもシンプルで簡単です。

◆参考:試験では問われないだろうと思う内容
 これ以降はテスト対策以上に踏み込んでいるので、参考レベルで。・リンクステート型アルゴリズムである。(OSPFのほかにははIS-ISがある)
・LSA(Link-State Advertisement)リンク情報を広告。DRとBDRにのみ送信する。
※全ルータに送信したらトラヒックが莫大になる。そこで、エリア内に各1つずつ選出されたDRとBDRとのみ、リンク情報を交換する。
※経路情報はマルチキャストまたはユニキャストで送信する。ここはRIPv1のブロードキャストより優れている。
・LSAを元にLSDB(Link-State DateBase)を作成。
・Ciscoは一般的に1エリアあたり50ルータを超えないことを推奨。
・OSPFはTCPもUDPも利用しない。独自のOSPF(89番)を利用。
・各エリアは必ずエリア0とつながっている必要がある。
・LSA(Link State Advertisement):リンクステート情報のアドバタイズ(広告)によって情報交換をする。
・LSDB(Link State Databese):LSAによりLSDBという自分を中心としたリンクステートのデータベースを保有する。
・ABR(Area BorderRouter) エリア境界ルータ
・ASBR(AS Boundary Router) AS間をまたぐルータ。