・L2レイヤの技術
・IPヘッダの変わりにMPLSヘッダを用いてルーティングする。
・プロトコルの依存性が少ない。これがマルチプロトコルと名が付けられている理由だろう。実際に利用されているプロトコルはIPが多いだろうが、実際にはATMなどもMPLSで転送している。フレームの構成を見れば、単にヘッダを付けているだけなので、どんなプロトコルだろうが関係ないことがわかると思う。 
[IPヘッダ][ペイロード]
という従来のパケット構造に加え、MPLSタグをつける
→ [MPLSタグ][IPヘッダ][ペイロード]

・高速な処理が可能である。
女性ほおづえ
IP-VPNサービスなどで活用されているようですが。
ところで、なぜ高速になるの?
IPアドレスによるルーティングと異なる点を考えればよいでしょう。
・ロンゲストマッチによる処理が不要。
・IPアドレスは膨大な量であるが、ラベルは必要な数だけ設定すればよい。
 ・過去問ではIPネットワークのVPNサービスを実現する技術の一つであるMPLSの説明として、「ラベルと呼ばれる識別子を挿入することによって、IPアドレスに依存しないルーティングを実現する、ラベルスイッチング方式を用いたパケット転送技術である。(H18NW午前 問41)」と述べている。また、MPLSに関する記述として、「MPLSにおけるLSPは片方向のパスであり、両方向の通信に用いるには二つのLSPが必要である。(H19NW午前 問27)」と述べられている。

・レイヤ3のデータをラベル付けしてレイヤ2のように流す。MPLSはレイヤ2とレイヤ3の中間で動作すると考えてよいと思う。

・ラベル付けされたパケットの道筋をLSP(Label Swithched Path)という。たとえば、R1→R5→R11→R3という道筋(Path)である。

・FEC(Forwarding Equivalence Class)とは、「MPLS網内で同じあて先のパケットや同じ扱いをさせるパケットの集まり(H19NW午前 問27を活用)」である。
ひとつひとつのルーティング処理をするのではなく、FECで転送先をまとめることで、シンプルな転送処理が可能になる。

・MPLS機能を有したルータをLSR (Label Switch Router)と呼ぶ。
また、IP-VPNにおけるPEルータ(Provider Edge Router:事業者エッジルータ)、CEルータ(Customer Edge Router:顧客エッジルータ)という呼び方以外に、MPLSを処理するエッジルータとしてLER (Label Edge Router)と呼ぶ。また、IP-VPN網内のルータをPルータ(Providerルータ)と言う。

・ラベルには2つあり、1つは利用者情報を識別するVPN識別ラベル、もう一つはIP-VPN網内での経路情報のための転送ラベルである。
※VPN識別ラベルは、IP-VPN網内で転送される間は常に同じですが、転送ラベルは、網内のルータを経由するたびに付け替えられます。
mpls

・網内のルーティングは、転送ラベルを用いている
・転送ラベルの情報は、IP-VPN網内でのBGPなどによるルーティングプロトコルで決定される(要確認)
・転送ラベルは、宛先のルータ情報は入っているわけでなく、次の転送先から指示されたラベルの番号を貼る。

MPLSによるラベルを付与するイメージは、以下になります。
mpls2


■H28秋NW
問9 MPLSの説明として,適切なものはどれか。
ア IPプロトコルに暗号化や認証などのセキュリティ機能を付加するための規格である。
イ L2FとPPTPを統合して改良したデータリンク層のトンネリングプロトコルである。
ウ PPPデータフレームをIPパケットでカプセル化して,インターネットを通過させるためのトンネリングプロトコルである。
エ ラベルと呼ばれる識別子を挿入することによって,IPアドレスに依存しないルーティングを実現する,ラベルスイッチング方式を用いたパケット転送技術である。

ア:IPsecの説明です。
イ:L2TPの説明です。
ウ:PPPoEの説明です。
エ:正解選択肢です。通信事業者のIP-VPNサービスで活用されているMPLSの説明です。

■H30NW午後1問3
IP-VPNに関する出題でした。下線,MPLS、下線△量榲は、利用者ごとのトラフィックを区別するため、です。
(i)IP-VPN
 ・IP-VPNは,通信事業者が運営する閉域IPネットワーク(以下,事業者閉域IP網という)を利用者のトラフィック交換に提供するサービスである。
 ・IP-VPNは,〇業者間域IP網内で複数の利用者のトラフィックを中継するのに,RFC 3031で規定された方式が用いられる。
 ・利用者のネットワークと事業者閉域IP網との接続点において,利用者が設置するCE(Customer Edge)ルータから送られたパケットは,通信事業者のPE(Provider Edge)ルータで【 ア:ラベル 】と呼ばれる短い固定長のタグ情報が付与される。
 ・事業者閉域IP網内では,▲織鮎霾を参照して中継され,【 ア:ラベル 】は対向側の【 イ:CEルータ 】で取り除かれる。


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