通信には
ブロードキャスト
ユニキャスト
マルチキャスト
の3つがあります。

ブロードキャスト(broadcast)
 同一ネットワーク上の全ての端末に対して発信する通信です。スピーカーを使って、全員に話をしている様子を思い浮かべればいいでしょう。過去問(H25秋AP午前問34)では、「ブロードキャストフレームによるデータ伝送の説明」として,「同一セグメント内の全てのノートに対して,送信元が一度の送信でデータを伝送する」と述べています。
 全員に通信するので、無駄なパケットが流れますし、その間、他の人は通信ができません。よって、ARPなどによる名前解決など、ごく一部の目的でのみ利用されます。
 
ユニキャスト(unicast)
 ブロードキャストと異なり、ただ一つの端末あてに通信をします。ほとんどの通信はユニキャストです。
例えば、図のように、192.168.1.101と通信したいときに、相手のMACアドレスを知りたい場合はブロードキャストで全員に聞きます。その後は、MACアドレスが分かりましたから、該当する端末のみとユニキャストで通信をします。
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Wiresharkでキャプチャーをすると、以下のようなパケットが流れます。
arp



マルチキャスト
 過去問(H25秋AP午前問34不正解選択肢)では、「同一セグメント内の選択された複数のノートに対して,送信元が一度の送信でデータを伝送する」と述べています。
 マルチキャストに関しては、マルチキャストの章にて詳しく解説します。

ブロードキャストドメイン
ブロードキャストドメインとは、ブロードキャストが届く範囲を言います。これは、同一ネットワーク内に届きます。
例えば、先ほどのARPのフレームを見てみましょう。宛先はff:ff:ff:ff:ff:ffです。
レイヤ2のフレームですので、ルータは超えられません。なので、同一セグメント(例えば192.168.1.0/24)に届きます。
ブロードキャストドメインは広すぎても無駄なパケットが増えるだけですので、適切に分割する必要があります。ブロードキャストドメインを分けるのはVLANです。別途VLANの記事で解説します。
arp2

さて、ブロードキャスト、ユニキャスト、マルチキャストをまとめて図に表すと、以下のようになります。
イーサネットのフレーム ブロードキャスト、ユニキャスト、マルチキャスト