過去問ではリンクアグリケーションのことを、「コンピュータとスイッチングハブ、又は2台のスイッチングハブの間を接続する複数の物理回線を論理的に1本の回線に束ねる技術(H20NW午前 問24)」と述べている。CiscoではFEC(Fast EtherChannel)とかGEC(Gigabit EtherChannel)と言われているので、イーサチャネルという言葉のほうがなじみ深いかもしれない。


リンクアグリゲーション
では問題。リンクアグリゲーションの利点は何か?
これは即答してほしい。

答えは、‖唹莖搬隋↓⊂蘢慌宗覆砲茲訖頼性向上)、である。(※過去問H23NW午後玉2より)
2
 
複数のポートを束ねることで、スイッチのMACアドレステーブルとかはややこしくならないんですか?
 そのあたりは仮想化の技術と同様で、利用者は意識する必要がなく、スイッチ側で処理している。
また、サーバのNICを冗長化する技術であるチーミングに関しても、理解してほしい。
女性直立

これは便利ですね。
最近はサーバとストレージ間で大容量の通信が必要になってます。
1Gを8本束ねれば、8Gbpsのスループットになりますね。
いや、ちょっと注意が必要だ。必ずしもそうとは限らない。

単純化して2本のLAGで考えます。
LAGの場合、1つのパケットを半分にして、2本の回線に同時に流すわけではありません。1つ目のパケットは1本目の回線、2つ目のパケットは2本目の回線などと、パケットを分散することで、冗長化と帯域向上を図っています。
LAG

よって、IPアドレスベースなどで負荷分散するため、同じIPアドレスとの通信だと、同じ線を使う。だから、8本あっても、実際には1本しか使われていないかもしれない。
女性ハテナ

なんでそんな仕様なんですか?
8本でロードバランスするような仕様にすればいいじゃないですか。
順序制御が難しいからね。
1000kのフレームと100kのフレームであれば、100kの方が速く届く。すると、フレームの順序が無茶苦茶になる可能性がある。だから、同じIPアドレス間の通信は同じ線で流すようにしている。イーサネットファブリックの仕組みは、技術的にこれを解消するものらしいので、対処できる製品もあるかもしれない。

■STPと比較したリンクアグリゲーションの利点
この点に関して、H28AP午後問5に出題がある。
「リンクアグリゲーションの構成は,STPの構成に比べて利点が多いことが分かった。(一部筆者が修正)」とあり、この利点が選択式で問われています。
正解は、以下の2つです。
・経路障害が発生したとき,通信が中断したとしても短時間で済む。
・経路障害が発生しても,L2SW2及びL2SW3の負荷は増加しない。

ただ、後者に関しては、スイッチングハブは負荷が高くなってもスループットが落ちるようなことはありません。
なので、利点としては、以下として整理できるでしょう。
〃佻障害が発生したとき,通信が中断したとしても短時間で済む。
▲院璽屮襪鯊ねて通信できることで、通信帯域が拡大する。

■以下は参考情報
・IEEE802.3ad
・固定で静的に設定する(Cisco社の場合のコマンドではmode on)場合と、LACPなどのネゴシエーションのプロトコルを利用して動的に設定する場合がある。動的に設定する場合は、ネゴシエーションなどを自動でやってくれるので便利であるが、異機種の場合は静的に設定したほうがよいだろう。
・100Mを4本束ねることで400Mの通信を実現する。が、厳密に400Mかというと、そうではない。1つのコネクションでは1本しか使えない。なので、100Mのままである。だから、PC1対1の通信では100Mしかでない。4つ以上のコネクション(実質4台以上)になって初めて、400Mの通信が実現できる。

■CiscoのCatalystでの設定例は以下
(1)インターフェース1と2をLAG設定。mode onで固定設定

Switch(config)#interface range fastEthernet 0/1 - 2
Switch(config-if-range)#switchport mode access
Switch(config-if-range)#switchport access vlan 10
Switch(config-if-range)#channel-group 1 mode on

(2)状態確認コマンド

Switch#sh etherchannel summary
(中略)
Group  Port-channel  Protocol    Ports
------+-------------+-----------+-----------------------------------------------
1      Po1(SU)          -        Fa0/1(P)    Fa0/2(P)

■スイッチを冗長化するときの構成
スイッチを冗長化(、今回は2重化と考えてください)する場合の構成は、以下の2つが考えられます。
STP+VRRPで冗長化する
▲好織奪接続し、ケーブルはリンクアグリゲーションとする。

Q1.L3スイッチを冗長化すると仮定して、それぞれの物理構成および論理構成を書け
stp+VRRP
Q2.どちらが利点があるか、具体的に述べよ。
 △諒が利点がある。その理由は以下です。
 ・処理速度の向上と、帯域を有効に使える点
   ,両豺腓蓮⇒用しているのは1台の機器と片方のケーブル。△両豺腓蓮2台の機器と2台のケーブルを使える
 ・構成がシンプルになる
   STPやVRRPで、どこがブロックされているとか、どっちがマスターだとかの設計および状態確認をせずにすむ。
 ・切り替わり時間が速い
   特にSTPは切り替わりに時間がかかる


Q3.△両蘢慌週蚕僂あれば、STPは不要か
A.冗長化技術に関しては、その通りです。
ですが、STPはループ対策という重要なミッションがあります。
ネットワークスペシャリストを目指す女性SEあれ? 

スタック+リンクアグリを使えば、ループそのものを無くすことができますよね?
はい、無くすことができますので、シンプルで理想的な構成です。
ですが、過去にも多くの企業で経験があったと思いますが、誤ってケーブル接続することで、意図せずループすることがあるのです。だから、スタック+STPで冗長化をしていて、ループが無い構成であっても、STPはONにしておくべきなのです。

■参考解説
試験範囲を大幅に超えていますので、理解する必要はありません。
解説には設定に関する知識がいるので、読んでわからなくても構いません(説明も不十分ですが、ご了承ください)
ネットワークスペシャリストを目指す女性SEハテナ

-Aの構成で、STPは必要ですか?
まあ、なくてもいいです。
1-Bにあるように、Standby trackという設定を入れればです。
具体的には、192.168.1.1のVRRPが切り替わったら、172.16.1.1のVRRPも切り替わるという設定です。
-Bを見てみましょう。
もし、L3SWの下側のケーブルが断線した場合、VRRPによって、右側のL3SWがActiveになります。しかし、上位の172.16.1.1のセグメントでは、VRRPが切り替わりません。
そこで、-Aのように、STPが有効でケーブルが接続されていれば、正常な通信ができます。
または、先に説明した、Standby trackという設定を入れて、上側のVRRPも切り替えます。 


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