過去問(H21春AP午後-問5)にてDHCPメッセージのやり取り手順が述べられている。

DHCPtejun
DHCP DISCOVER  →ブロードキャスト
端末がDHCPサーバを探す(DISCOVER)フレームで、ブロードキャストでセグメント内の端末に一斉送信します。DHCPサーバを探すと同時にIPアドレスを要求します。

DHCP OFFER →ユニキャスト
DHCPサーバから端末に対して、「このIPアドレスはどうでしょうか」と提案(OFFER)をするフレームです。このとき、IPアドレスだけでなく、サブネットマスクやDNSなどの情報も含まれます。

DHCP REQUEST →ブロードキャスト
端末からDHCPサーバに対し、提案されたIPアドレスを使用したいという要求(REQUEST)をするフレームです。DHCPサーバが2台あったとしても、このフレームは1つのサーバにしか送りません。つまり、このフレームを受け取らなかったDHCPサーバは、IPアドレスの払い出し処理をしません。

DHCP ACK →ユニキャスト
DHCPサーバから、要求を確認(ACKnowledge)したので、そのIPアドレスを使ってくださいというフレームを送って、払出しが完了です。
※△鉢いMircosoft社のDHCPサーバとISCのDHCPサーバによってユニキャストでは無い場合がある。
DHCP2


女性目閉じる

上記の1)DHCP DISCOVERでは、DHCPサーバが分からないのでブロードキャストする必要があります。
しかし、なぜ3)DHCP REQUESTもブロードキャストする必要があるのですか?
DHCPサーバが複数存在する場合があります。その場合、IPアドレスを決定したことをセグメント上に伝える意味があります。そうしないと、他のDHCPサーバは、何度もクライアントにIPを払い出そうとしてしまう。
女性直立

話は変わりますが、
DHCPサーバが複数台あっても問題ないのですか?
基本的には上記のDHCP REQUESTでブロードキャストを利用していることにより問題は発生しない。クライアントはどのDHCPサーバを選択するかというと、フレームが速く到着したものを採用する。
ただ、各DHCPサーバソフトを提供している会社は推奨していない。障害が発生する可能性があるからだ。Linuxではそのための冗長化(フェールオーバ)の機能を提供している。

過去問(H27春AP午後問5)を見ましょう。
DHCPサーバによる構成情報の付与シーケンスを図2に示す。DHCPメッセージは,OSI基本参照モデル第4層の【 c 】プロトコルで送受信される。
dhcp
図2 DHCPサーバによる構成情報の付与シーケンス

設問3(2)図2中のDHCP REQUESTの内容から,2台のDHCPサーバが知ることができるDHCP OFFERの結果について,20字以内で述べよ。





解答例:自身の提案が受け入れられたかどうか

つまり、DISCOVERとOFFERだけで払出し処理をすると、提案が受け入れられたかがわからないので、無駄にIPアドレスを払い出してしまうことになります。
サーバ側では、払い出したつもりになっているからです。

◆おまけ
DHCPでIPアドレスを取得できなかった場合、Mircosoft社の製品ではAPIPA(Automatic Privete IP Addres)による自動プライベートIPアドレス(169.254.X.X)が割り振られる。ただ、このIPアドレスでは他のPCと通信はできない。

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