・IPv4では13項目の情報が存在したが、IPv6では8項目に削減されてシンプルになった。
・シンプルになったからヘッダ長も短くなったかと期待した。しかし、40バイトなので、IPv4ヘッダの2倍である。まあIPアドレスそのものが4倍になり32バイトが必要なので、これは仕方がないだろう。

基本ヘッダ
1)バージョン(4ビット):バージョン6
2) Traffic Class (8ビット)
3)フローラベル(20ビット)
4) ペイロード長(16ビット)
5)Next Header(8ビット):
6)Hop Limit(8ビット):
7)送信元IPアドレス(128ビット):
8)宛先IPアドレス(128ビット):

これ以外に、IPsecの機能を持つ場合は拡張ヘッダで行う。基本ヘッダはIPv4と異なって40バイトに固定されている。(拡張ヘッダは可変だから”可変だろう”という突っ込みを入れたくなる)

基本ヘッダの中のNext Headerに、拡張ヘッダの内容が記載される。
拡張ヘッダの内容は、ホップバイホップオプション以外はルータで確認する必要がない。なので、ルータの処理は軽減される。

拡張ヘッダ
1)ホップバイホップオプション:中継ルータが処理すべきオプションが格納される。内容はあいまい。
2)宛先オプション:宛先ノードが処理すべきオプション。内容はあいまい。
3)ルーティングヘッダ:経由すべきルータを指定するソースルーティングのようなもの
4)フラグメントヘッダ:Path MTU Discoveryにより最適なMTUを調査するためのヘッダ。MTUが分かればそのサイズにフラグメントされる。
5)認証ヘッダ:AHのヘッダを格納 ←ここがIPsec
6)暗号化ヘッダ:ESPのヘッダを格納 ←ここがIPsec

過去問(H24年NW午後玉2)を解いてみよう。
IPヘッダの変換には様々な処理が必要である。 IPv4ヘッダとIPv6ヘッダは,それぞれ20バイト,[ a ]バイトと長さが異なる。IPv6のIPアドレスは[ b ]ビットであり,それによって表せるIPアドレス数は,IPv4と比較して2の[ c ]乗倍である。また,IPv6には,標準ヘッダの他に,フラグメントヘッダやルーティングヘッダといった,IPv4にはない[ ウ ]ヘッダが導入されている。また,  IPv4では,経路中のルータが必要に応じてパケットを分割することができるが,IPv6では許されていないという違いもある。トランスレータは,これらの違いを吸収して,IPv4とIPv6を相互変換している。
正解:
a 40
b 128
c 96
ウ 拡張

過去問(H28年秋AP午前)を解いてみよう。
問36 IPv6において,拡張ヘッダを利用することによって実現できるセキュリティ機能はどれか。
ア URLフィルタリング機能   イ 暗号化機能
ウ ウイルス検疫機能      エ 情報漏えい検知機能

正解:イ