PoEとは
言葉の通り、LANケーブル(Ethernet)の上(over)で電源(Power)を供給する仕組み。無線のAPのように、天井などの電源コンセントが無いような場所に設置する場合、配線が柔軟で100mまで敷設できるPoEの仕組みはとても便利である。

H21NW午後1問1では以下の説明がある。
APにはIEEE 802.3af規格のPoEと呼ばれる技術によって、UTPの4対のより対線のうち2対を使って電源が供給されている。

※2対ということは4本の線を使っている。

どの線を通って電気が流れるか?
・10/100BASE-Tの通信では、1236番のみを利用し、4578番は利用していない。そこで、利用していない2対(4578番)を使って電源を供給する。これをAlternative B(パターンB)という。
・一方、通信で利用している2対(1236番)を利用すして送るのをパターンAという。特に混線したり、雑音が入ることもない。※ただ、こっちは少ない。

ではどうやってLAN上に電源を送るか?
1)PoEのスイッチにて供給する。
通常のスイッチングHUB以外に、PoE対応のスイッチングHUBがある。24ポートのスイッチングHUBであれば、どのポートにLANケーブルを差しても、電源が供給される。ただしかなり高い。

2)PoEアダプタをつける
PoEスイッチは高額なので、PoEのアダプタを取り付ける。数千円からある。欠点は、1ポートにつきPoEアダプタが1つ必要である。10ポートであれば、10個PoEアダプタが必要で、電源も10個必要になってしまう。

規格
・IEEE802.3af:通常のPoE。15.4Wの消費電力。
・IEEE802.3at:PoE+。30Wの消費電力
 ※H24NW午後1問2では、この規格が穴埋めで問われた。

PoE関連の過去問(H24NW午後橘2)
BCに導入するAPは,電源コンセントの位置を気にしなくて済むように, LANケーブルから電力を取れるPoE(Power over Ethernet)に対応するものを選定した。
PoEは, IEEE[ ア ]afとして規格化されており,給電側の機器をPSE(Power Sourcing Equipment),受電側の機器をPD(Powered Device)という。[ イ ]は,機器が接続されると,[ ウ ]に対応している機器かどうかチェックする。したがって,同一のネットワーク内に対応機器と非対応機器の混在が可能となる。導入予定のL2SWは,各イーサネットポートに対して最大15.4 W,装置全体では56Wの給電能力をもち,データ伝送において通常使用されるLANケーブルの1,2, 3, 6番以外の[ エ ]番のピンを給電に使用するAlternative B 方式なので,
結線には注意が必要である。機器によっては電力が不足する場合があるので,各ポー卜に30Wの電力を供給できる[ オ ]という規格もあるが,導入予定のAPの最大消費電力は12Wなので,今回は採用しない。

設問1(1) 本文中の[ ア ]〜[ オ ]に入れる適切な字句を答えよ。
これは難問だ。アとオは知らないと解けない。アは802.11とした人もいるかと思う。
イ、ウ、エは考えれば解けるが、イとウは問題文の言葉を使うということに抵抗がある人もいただろう。そういう意味では、この問題も難しい。使っていいとわかれば、国語の問題として理解は可能だ。エに関しては、ケーブルは8本でできているので、12345678の中から、1236を除くと4578であることが分かる。これは簡単だったであろう。また、基本的には802.3afの15.4wのPoEで十分である。無線APの種類によっては、屋外の氷点下でも適温を保つためや、IEEE802.11acなどのように1.3Gbpsというフルスピードを出すためにはIEEE802.3atによる30w電源が必要なものもある。
オは「PoE+」と答えた人も多かったであろう。「規格」という言葉からするとIEEE802.3atが適切であるが、正解または部分点扱いになるのではないかと考える。この点は試験センターしか分からないだろう

ア:802.3
イ:PSE
ウ:PoE
エ:4,5,7,8
オ:IEEE802.3at
ネットワークスペシャリストを目指す女性SEあれ 

PSEとPDって何ですか?
今回のケースで言うと、PSEはL2SW、PDは無線AP