スイッチのポートの設定において、自動で機器間の伝送方式を決めることをオートネゴシエーションという。過去問では「自動ネゴシエーション」と表現されている。
ポートで設定するのはDupulex(全二重か半二重か)とSpeed(100Mか10M)の2つ。
Catalystの場合は以下のように設定する。
Switch(config)# interface FE0/1
Switch(config-if)# speed auto ←固定の場合は10や100など
Switch(config-if)# duplex auto  ←固定の場合はfullやhalfなど
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なんだか面倒ですね。
全部「自動(auto)」で設定すればいいのでは?
固定で設定するメリットはあるのですか?
まあ、最近はほとんどが「自動(auto)」で設定することが多い。固定の方が、自動に比べてネゴシエーションの失敗が少ない(だろう)とか、ネゴシエーションのための余分なパケットが流れないなどが固定のメリットであろう。ただ、微々たるメリットである。

では、ネゴシエーション設定に関する過去問を見てみよう。
通信経路上の機器を調べてみると,本社のL3SWのHKを接続しているポートでフレーム衝突が異常に多く発生していた。これは,半二重又は全二重を自動ネゴシエーションによって切り替わるように設定されているL3SWのポートが、HKを接続したときから半二重で動作し、不整合な状態で通信が行われていたことが原因であった。U君は,HKのポート設定の誤りを修正して,フレーム衝突が発生しないことを確認した。(H20NW午後1問4)

設問3 下線△両態になった原因の,HKのポートの設定の誤りを,25字以内で述べよ。
ネゴシエーションが失敗しているので、その点を解答する。

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SWが半二重で、HKが全二重であれば、ネゴシエーションが失敗する。これはわかります。
でも、SWは自動にしているので、HKが全二重(または半二重)の固定であっても、HK側の設定に合わせればネゴシエーションは成功するのでは?
確かに、そうあってほしい。自動というものは、そういうものだと思う。
しかし、オートネゴシエーションというのは、双方で自分たちの状態を教えあって、その結果、全二重か半二重を決める。片方が固定で設定されていると、情報をやりとりできないから、失敗してしまうのだ。 
なので、「固定に設定されている」点が解答の軸になる。

■参考
試験センターの解答例は「全二重かつネゴシエーションなしの固定設定」であり、「半二重では?」と思った人も多いだろう。この点に関して、採点講評では、「設問3では,自動ネゴシエーションの仕組みを誤解していると思われる解答が多かった。設定の誤りとして半二重を挙げた解答も多かったが,半二重のポート間の通信は,不整合な状態ではない。」と補足されている。
 この点の議論はあまり生産性が無いので、詳しくは触れないことにする。