設問3 [営業所での誤接続による障害]について(1)〜(4)に答えよ。
(1)本文中の下線3のフレームの種類を答えよ。
女性ほおづえ
「フレームの種類」って一体何を聞いているんでしょうか?
そもそのフレームに種類なんてあるの?



これは難しいです。私は苦し紛れでブロードキャストと書いたら、正解でした。ブロードキャスト以外には、ユニキャスト、マルチキャストがあります。この3つだったら、ブロードキャストですよね。だって、まず最初に送信されるパケットがブロードキャストだからです。また、スイッチングHUBでは該当するポートのみにフレームを転送するので、ユニキャストやマルチキャストではループしない(ちょっと怪しい)と思います。

試験センターの解答例・解答の要点

ブロードキャストフレーム

また、当該フレームの転送回数が、IPヘッダのTTLフィールドの値によって制限されない理由を、30字以内で述べよ。

そもそも、この設問が何を言っているのかを理解しなければなりません。
IPヘッダの構成の8)にTTL(Time To Live)の説明を書きました。
TTLはパケットの生存時間です。通常は128から始まり、ルータを超える毎に1つずつ減っていく。0になったらこのパケットは廃棄される。この機能により、パケットがネットワーク上を永遠に流れないようにする。質問は、このTTLフィールドがあれば、ループしないのでは?という意味である。
女性腕組み

分かりました。「TTLはルータを経由することで値が変化するが、ルータを経由しないから」ではどう?


確かに今回の構成ではルータが居ません。でもL3スイッチはいますよ。そんなことより、そもそも論の答えがあります。
”当該フレーム”と言っているように、STPのフレームはL2レベルでの処理です。一方、TTLはL3レベルのIPパケットの値です。L2レベルの処理では、L3のIPパケットの中身を確認しません。よって、そもそもTTLの値を全く見ないのです。

試験センターの解答例・解答の要点
L2SWでの転送処理ではIPヘッダは評価されないから


(2)図2におけるL2SW2とSW間の接続を、解答欄に図示せよ。

ループしているので、同じVLANのポートに2本接続すればよい。
では、どのVLANに接続するか。本文中に「大量に通信されているのは、タグが付加されていないフレームである」とあるため、NativeVLANであるVLAN1がループしている。VLAN1に2本接続させればよい。


(3)L2SWでスパニングツリープロトコルを動作させて通信のループを
回避させた場合に発生する現象を、PCの接続又は切断に着目して、30字以内で述べよ。

これは知らないと解けない。スパニングツリープロトコル(STP)にも書いたが、BPDUのやりとりが行われるので、正常に接続されるまでに40秒ほどかかってしまう。また、そのためにVLAN内にBPDUのフレームがたくさん流れることになる。これらが解答の要点になるが、試験センターの2つ目の解答というのは、あまり良い回答と思っていない。

試験センターの解答例・解答の要点

・PCを接続しても直ちに通信が可能な状態にはならない。
・VLAN内へのユニキャストフレームの流出が増加する。

(4)未使用のポートを通信から隔離するためのL2SWでの設定方法を二つ挙げ、それぞれ30字以内で述べよ。

一つは、Ciscoでいうshutdownコマンドによりポートを閉じる。これにより、LANケーブルを接続しても通信ができないようにする。
もう一つは、違うVLANを設定する。←こんなこと現場ではやったことがないので、合点がいかないが、他に答えが無い。

試験センターの解答例・解答の要点
・使用できないように閉そく状態にする。
・別のVLANを割り当ててタグVLANでの中継から外す。

2つ目の解答は既に述べたように合点がいかないが、試験センターの解答なので仕方がない。内容を確認する。
別のVLANを割り当てるだけでなく、「タグVLANでの中継から外す」という記載がある。これはどういう意味だろうか。
タグVLANを設定した場合、通過させるVLAN番号を指定できる。Ciscoでいうallowd vlanである。この記述が無いと、VLANが違ってもTrunkされたポートの中をそのVLANが通過してしまうので、ループなどの影響を受けてしまう。

また、「L2SWでの設定方法」とあるので、ポートにカバーをするなどの
物理的な対策を書いてはいけない。