女性直立

VRRPの動作に関して、何点か書きます!
Q1.PCは、どうやって2つのルータを振り分けるのですか?

A1.端末は、仮想IPアドレスと仮想MACアドレスに対して通信をするため、マスタルータかバックアップルータかを意識せずに通信をします。

Q2.VRRPを使うに際し、PC側で特別な設定は必要ですか?

A2.PCのデフォルトゲートウェイをVRRPの仮想IPアドレスに設定します。それ以外は特別な設定は不要です。

Q3.仮想MACアドレスを持つのは、マスタルータだけですか?

A3.単なる「言葉」の問題かもしれません。マスタルータだけ持つとも考えられますし、バックアップルータ含めた両方が持つとも考えられます。
 仮想MACアドレス宛てのフレームが届いた場合、マスタルータは処理しますが、バックアップルータは無視します。なので、バックアップルータは、仮想MACアドレスを持っていないという見方もできますし、持っているが、無視するという見方もできます。

Q4.仮想MACアドレス宛てのフレームは、マスタルータとバックアップルータの両方に届きますか?

A4.構成としては、以下のように、間にSWが入ることでしょう。
[PC] -- [SW] -- [VRRPルータ](マスタとバックアップ)
※以下の図も参照ください。
http://nw.seeeko.com/archives/50493772.html

SWのスイッチング機能により、マスタルータにのみフレームを転送します。これがバカHUBであれば、両方に届くことになります。
SW(スイッチ)のMACアドレステーブルが以下のように、ポートと対応しているからです。

【MACアドレステーブル】
MACアドレスポート
00-00-5E-00-01-XX(仮想MAC)1
※1番ポートがマスタルータがつながっているポート
※VRRPの仮想MACアドレスは、00-00-5E-00-01-XX(XXには仮想ルータのIDが入る)と定められている。

Q5.ということは、バックアップルータがマスタルータになるときに、MACアドレステーブルを書き換えるために、Gratuitous ARPを送るのですね?

A5.Gratuitous ARPは、ARPテーブルを書き換えるためのものです。ARPテーブル上のIPアドレスとMACアドレスの対応は、仮想IPを使っているので変更ありません。

【SWのARPテーブル】
IPアドレスMACアドレス
192.168.1.1(VRRPの仮想IP)00-00-5E-00-01-XX(仮想MAC)

一方、SWのMACアドレステーブルを書き換える必要があります。

【MACアドレステーブル】
MACアドレスポート
00-00-5E-00-01-XX(仮想MAC)2
※切り替わったマスタルータがつながっている2番ポートに書き換える

書き換えるために特殊な処理は不要です。なんらかの通信をすると、スイッチが再学習をします。それがGratuitous ARPのフレームであっても、MACアドレステーブルは書き変わります。