〔新方式によるシステム設計の検討〕
 E主任は,指摘された点についてSLBの納入ベンダに相談した。その結果, SLBと連携して動作するSLBマネージヤ装置(以下, SLB-Mという)を導入すれば,解決できそうなことが分かった。SLB-Mの主な機能は,次のとおりである。
 J社のサブドメインであるWebサイトのドメインを管理するDNSサーバとして機能し,複数台のSLB-Mを設置することで冗長構成を実現できる。
 ・SLBから, Webサーバの負荷情報とセッション情報を収集する。
 ・収集した情報を, SLB-M間で共有する。
 ・共有した情報から, DC-C又はDC-DのどちらにWebアクセスを振り分けるかを判断して, DNSの名前解決の要求に対し,最適な応答を返す。

E主任は、SLB-Mの機能を検討した結果、次の方針で設計を行うことにした。
・DNS-Pの設定を変更し、SLB-MをWebサイトのドメインのDNSサーバとして動作させる。
・SLB-Mは, DC-CとDC-Dにそれぞれ1台ずつ設置する。
・SLB-Mは,同一データセンタ内のSLBから, Webサーバの負荷情報とセッション情報を収集する。
・Webサーバの負荷情報とセッション情報を, SLB-M間で共有する。

E主任が考えた新方式のシステム構成案を,図2に示す。
問1_図2
3

何このSLBマネージャ装置って。こんな応用問題解けるわけないわ
ここがポイントなんだけど、試験では、このように知らない知識の問題がでる。でも、IPAの資料にもあるように、基礎があれば解けると書かれている。実際、SLBの内容を知らなくても解けるようになっている。

[Question16]  本文中の下線におけるDNS-Pの設定変更の内容を,30字以内で述べよ。(設問3(1))


A16 DNSのDNS-Mに権限を委譲すればよい。具体的には、サブドメインに対するNSレコードをDNS-Mに設定すればよい。試験センターの解答例は「SLB-MにWebサイトのドメインの権限を委譲する」。
具体的に、j-sha.example.comのゾーンファイルは以下のようになる。(IPアドレスなどは仮定)
     IN  NS  ns1.j-sha.example.com.  ←j-sha.example.comのNS情報
     IN  NS  ns2.j-sha.example.com.  ←j-sha.example.comのNS情報
ns1        IN  A   1.y.y.1
ns2        IN  A   2.y.y.1
www      IN  A   1.y.y.2
web       IN  NS  ns1.web.j-sha.example.com. ←web.j-sha.example.comのドメイン管理を委譲する。
web       IN  NS  ns2.web.j-sha.example.com. ←web.j-sha.example.comのドメイン管理を委譲する。
ns1.web IN  A  1.y.y.11 ←ns1.web.j-sha.example.comのIPアドレスを記載。どこに聞けばいいか分からないので。 
ns2.web IN  A  2.y.y.11