TRILL(トリル)とは,直訳すると,「たくさん(Lots)のリンク(Links)を透過的(transparent)に連結(interconnect)する」技術です。STPの欠点を改良する新たな仕組み。「フレームの転送経路については,コストを評価して最短経路を決めるSPF(Shortest Path First)というアルゴリズムを使用している(H24NWPM2-1)」
女性ほおづえ

STPの改良と言うけど…
なぜSTPはだめなの?
スパニングツリー(STP)では,冗長化のために複数の経路を用意するが,ループを防ぐため一部の経路で通信をブロックする。なので、10Gのケーブルが2本あっても、1本分しか使えない。
 一方のTRILLは,OSPFのように,経路が複数ある場合,負荷分散を行うことが可能。なので、10Gのケーブルが2本あれば、2本分を使うことができる。また、一つのパスが切れても、もう1本で通信するので、切り替わりが早いというか、高速道路の2車線が途中から1車線に変わるような感じで、通信断は無いと考えてよい。

過去問(H23午後玉1)を確認しよう。
加えて,CNAと接続するFCoE-SWは, IETF (Internet Engineering Task Force)で標準化が進められているTRILL (Transparent Interconnection of Lots of Links)に対応する製品とした。TRILL対応のFCoE-SWに入ったフレームは,TRILLヘッダでカプセル化され,出口のFCoE-SWでカプセル化が解除されて相手に届く。これによって,相互接続された複数のFCoE-SWが,一つの大きなFCoE-SWのように動作する。
 フレームの転送経路については,コストを評価して最短経路を決めるSPF(Shortest Path First)というアルゴリズムを使用している。このアルゴリズムでは,経路を冗長化する場合,Ψ佻のコストを適切に設計することによって,トラフィックを分散できる。その結果,冗長化のためにスパニングツリープロトコルを使った場合には得られない効果が期待できた。
この点は,SPFの概念を持つOSPFをイメージすると理解やすいと思います。具体的には,OSPFとSTPによる冗長化の違いを確認しましょう。
OSPFでは,コストが同じ場合には負荷分散されることは,H14年NW午前問44などでも問われています。一方,STPでは一部の経路はブロックされます。
trill