1.IPv6アドレス詳細
グローバルユニキャストアドレスについて
IPv4のグローバルIPアドレスと考えてもらえばいい
・[プレフィックス 64bit][インターフェースID 64bit]
・プレフィックスは、グローバルルーティングプレフィックス(nビット)とサブネットID(64-nビット)に分けられる。
・上を書き直すとこうなる
[グローバルルーティングプレフィックス nビット][サブネットID 64-nビット][インターフェースID 64bit]
・たとえば、2001:dc3:222::/48というグローバルアドレスを公的な機関から割り当てられたとする。企業では、サブネットワークとして、任意の番号をつければよい。
たとえば
 ・総務部 2001:dc3:222:1::/64
 ・営業部 2001:dc3:222:2::/64
 ・技術部 2001:dc3:222:3::/64
 ※図示する
そして、ルータや端末のIPアドレスは、当然ながら通常通り任意につければよい。たとえば、
 ・ルータ 2001:dc3:222:1::1
 ・パソコン 2001:dc3:222:1::101〜300
 ・Webサーバ 2001:dc3:222:1::80
 ・DNSサーバ 2001:dc3:222:1::53
 ※この命名はセキュリティ上の懸念があるので、必ずしも推奨ではない。
 このようにシンプルなIPアドレス設計にすると、IPv6もそれほどややこしいものではない。
 
リンクローカルアドレスの補足
・[プレフィックス 64bit][インターフェースID 64bit]
・プレフィックスはfe80::/10と決まっているので、上を書き直すとこうなる
[1111111010 10ビット][00・・00 54ビット][インターフェースID 64bit]
・自分のパソコンにて、ipconfigコマンドで、このような構成になっているかを確認してみましょう。
■リンクローカルアドレスは要るのか?
IPv6のアドレスは、グローバルアドレス(とユニーク・ローカル・ユニキャスト・アドレス)が基本である。グローバルアドレスで通信する。加えて、リンクローカルアドレスを設定する。2個も設定するのは面倒だしややこしい。果たして、リンクローカルアドレスは必要なのか?
 取り決めとして、必須です。しかし、設定しなくても、隣接するノード間では通信ができる。とはいえ、OSPFのネイバーではリンクローカルアドレスを使ったりと、随所で使っていたりする。なので、素直に設定するようにしましょう。 逆に、リンクローカルアドレスのみを設定した場合はどうだろう。グローバルアドレスを設定しない場合である。その場合は、隣接するノードとの通信であれば、通信が可能。

ユニークローカルユニキャストアドレス(ULA)の補足
・ユニークローカルアドレスともいう。
・[プレフィックス 64bit][インターフェースID 64bit]というのはここでも同じ。
・プレフィックスはfc00::/7(2進数表記で1111110から始まる)と決まっている。7bitなので、実際にはfc00::/8とfd00::/8の2つがある。
[1111110 7ビット][0 or 1][グローバルID 40ビット][サブネットID 16bit][インターフェースID 64bit]
・自分のパソコンにて、ipconfigコマンドで、このような構成になっているかを確認してみましょう。

■2.IPv6アドレスでの通信をやってみよう。
IPv6アドレスは,十分に普及していません。ですから,IPv4とIPv6の2つ環境がしばらくの間,共存することになります。
ネットワークスペシャリストを目指す女性SEあれ?
IPv4とIPv6のプロトコルは,互換性があるのですか?
残念ながら互換性はない。だからIPv4のアドレスの端末とIPv6アドレスの端末は通信することができないんだけど、たいていのPCやネットワーク機器はIPv4とIPv6の両方に対応している。
ご自身のパソコンで、「コントロール パネル\ネットワークとインターネット\ネットワーク接続」から、「イーサネット」などのネットワークを右クリックで「プロパティ」を見てみましょう。
ipv6
このように、「インターネットプロトコル バージョン6(TCP/IPv6)」のチェックが入っていて、IPv6はデフォルトでIPv6が有効になっています。(チェックボックスを外すとIPv6は無効になります。)
ネットワークスペシャリストを目指す女性SEハテナ 

ということは、もしかして、私のPCからIPv6で通信することができますか?
もちろん。試しにテストしてみよう。2台のPCを用意し、間にネットワーク機器として、スイッチングハブを入れてみます。構成は以下です。
ipv62
まず、PC1にて、自身のIPv6アドレスを確認しましょう。
C:\Windows>ipconfig
Windows IP 構成
イーサネット アダプター イーサネット:
接続固有の DNS サフィックス . . . . .:
 リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::9c41:391a:ad03:66dc%12
 自動構成 IPv4 アドレス. . . . . . . .: 169.254.102.220
 サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.0.0
 デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .:
ここにおける、「fe80::9c41:391a:ad03:66dc」がこのインターフェースのIPv6アドレスです。参考までに、%12はスコープIDと呼ばれるもので、このPCにいくつかあるインターフェースの番号である、その程度に考えておいてください。
まず、自分自身のIPv6アドレスにPingを実施してみましょう。

C:\Windows>ping fe80::9c41:391a:ad03:66dc
fe80::9c41:391a:ad03:66dc に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
fe80::9c41:391a:ad03:66dc からの応答: 時間 <1ms
fe80::9c41:391a:ad03:66dc からの応答: 時間 <1ms
fe80::9c41:391a:ad03:66dc からの応答: 時間 <1ms
fe80::9c41:391a:ad03:66dc からの応答: 時間 <1ms
fe80::9c41:391a:ad03:66dc の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms

もちろん、このように、正常な応答が帰ってきます。
次に、PC2のIPv6アドレスにPingを打ってみましょう。先と同様に、PC2にてipconfigを実行して、PC2のIPv6アドレスを調べます。そして、調査の結果、「fe80::223:8bff:fe18:d3b5」であることが分かったので、このIPv6アドレスにpingを打ってみたいと思います。
C:\Windows>ping fe80::223:8bff:fe18:d3b5
fe80::223:8bff:fe18:d3b5 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
fe80::223:8bff:fe18:d3b5 からの応答: 時間 =1ms
fe80::223:8bff:fe18:d3b5 からの応答: 時間 <1ms
fe80::223:8bff:fe18:d3b5 からの応答: 時間 <1ms
fe80::223:8bff:fe18:d3b5 からの応答: 時間 <1ms
fe80::223:8bff:fe18:d3b5 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 0ms、最大 = 1ms、平均 = 0ms


この通り、PCもネットワーク機器も、IPv6の設定を特に行うことなく、IPv6通信を行うことができるのです。

また、ネットワーク機器も同様です。
この検証に使ったルータは古いルータで、IFが100Mbpsですが、古くからIPv6対応しています。
仮に、IPv6のリンクローカルアドレスとして、fe80::7を割り当てましょう。

Router(config)#interface fastEthernet 8
Router(config-if)#ipv6 address fe80::7 link-local

もちろん、PCからPingを打つこともできます。


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