過去問(H24年NW午後橘3)を見てみよう。
H氏:今回は無線LANの規格としてIEEE 802.11nを利用できるということだが,今まで使っていたIEEE 802.11gとはどこが違うのかな。
G君:はい。 IEEE 802.11gでは帯域幅20 MHzであったのに対し, IEEE 802.11nでは40 MHz も利用可能となっています。これは隣り合う帯域幅20 MHz のチャネルを二つ束ねることによって,送信データ量を2倍以上に増やす[ ア ]という技術を使ったものです。これによって,例えば20 MHz では理論値で144Mビットノ秒だった伝送速度が,最大で[ イ ]Mビットノ秒になります。

A アは11nの基礎知識で解ける。チャネルボンディングだ。bondは「結ぶ」という意味で、bondingは「結びつける」と考えればいいだろう。なので、チャネルボンディングはチャネルを複数結びつけるという意味だ。
イは意外に難問だ。単純に2倍の288と答えた人が多いであろう。11nのスピードである150M,300M,600Mという数字が記憶に残っていた人は解けたと思う。

ア チャネルボンディング
イ 300

[Question] IEEE802.11g( 2.4GHz帯)では、チャネルボンディングをあまり使わない。
なぜか。



A 利用できるチャンネルが減るからだ。もともと、3ch(例1,6,11)しか使えない。それが、2chしか使えなくなる。帯域が早くても使えるチャンネルが少なくなっては、ネットワーク全体としてのスループットはあまり上がらないらだ。一方、MIMOは、チャンネルを消費しないから使う。

また,送信側と受信側の双方で複数のアンテナを使い,同時に異なるデータを送信して受信時に合成する[ ウ ]という技術によって,データをより高速にやり取りすることができます。

[Question4] 本文中の[ ウ ]に入れる適切な字句を答えよ。(設問1(1))



A4 MIMO(Multiple Input Multiple Output)
MIMOの言葉通り、Multiple(多く)の電波のInput(入力)とMultiple(多く)の電波のOutput(出力)である。MIMOはアンテナを複数に束ねて高速化する。複数のアンテナで同時に送信したら、早くなるよねー。という理論である。参考までに、アンテナとは論理的なものではなく、物理的なアンテナである。
4

MIMOで束ねた場合、チャネルは増えるの? 
増えない。チャネルは同一。なので、2.4GHz帯で使っても、チャネルボンディングのようにチャネルが減るとか、干渉しやすくなるようなことはない。