Ciscoでのルータの設定をやってみます。
インターフェース(IF)の設定から順に実施します。

■1.IFにIPアドレスを割り当てる
(1)設定概要
以下の図のように、LAN側に192.168.1.254/24、WAN側に172.16.12.254/24のIPアドレスを割り当てます。
cisco
ここで、注意点です。Cisco892の場合、インターフェースの0~7番(FastEthernet0~7)はスイッチングハブとして動作します。よって、この8つのポートで1つのIPアドレスを持ちます。このとき、IPアドレスは、FastEthernet0~7を束ねたvlan1に設定します。

(2)設定
Router#conf t
Router(config)#int vlan 1
Router(config-if)#ip address 192.168.1.254 255.255.255.0
Router(config-if)#no shutdown
Router(config-if)#exit
Router(config)#int gigabitEthernet 0
Router(config-if)#ip address 172.16.12.254 255.255.255.0
Router(config-if)#no shutdown
Router(config-if)#end

(3)通信の確認をしてみましょう。
192.168.1.0/24のセグメントのPC(192.168.1.11)から、172.16.12.0/24のPCにpingを送信しましょう。PCのデフォルトGWはルータを向けましょう。また、PCのOSやウイルス対策ソフトのなどのパーソナルFW機能でpingが拒否されている場合があります。一時的にOFFにしておきましょう。

■2.NATをしてみよう。
(1)概要
192.168.1.11のIPアドレスのPCを、外からは203.0.113.11に見えるようにしましょう。
つまり、203.0.113.11への通信をルータで192.168.1.11にNATします。

(2)設定
設定は以下です。
Router(config)#interface vlan 1
Router(config-if)#ip nat inside
Router(config-if)#exit
Router(config)#int gigabitEthernet 0
Router(config-if)#ip nat outside
Router(config-if)#exit
Router(config)#ip nat inside source static 192.168.1.11 203.0.113.11
Router(config)#end

(3)設定確認
\瀋螢灰泪鵐
NATが設定されているかを、以下のコマンドで確認します。
Router#sh ip nat translations
Pro Inside global      Inside local       Outside local      Outside global
--- 203.0.113.11       192.168.1.11       ---                ---

Ping疎通
172.16.1.0/24のPCから203.0.113.11にPingを打ってみましょう。PCの本当のIPアドレスは192.168.1.11ですが、pingが届くと思います。

Wiresharkで確認
ルータの前後でパケットの宛先が変化していることを確認してみましょう。

だ瀋螢灰泪鵐匹燃稜
NATテーブルに変換の情報が記憶されていることが分かります。
Router#sh ip nat translations
Pro Inside global      Inside local       Outside local      Outside global
icmp 203.0.113.11:1    192.168.1.11:1     172.16.12.1:1      172.16.12.1:1
--- 203.0.113.11       192.168.1.11       ---                ---

■3.対向のルータと接続してみよう。
(1)設定概要
以下の図のように、対向として、LAN側に192.168.2.254/24、WAN側に172.16.12.253/24のIPアドレスを割り当てます。
cisco2
(2)設定
Router#conf t
Router(config)#hostname R2  ←分かりやすいように、ルータのホスト名をR2にします。
R2(config)#int vlan 1
R2(config-if)#ip address 192.168.2.254 255.255.255.0
R2(config-if)#no shutdown
R2(config-if)#exit
R2(config)#int gigabitEthernet 0
R2(config-if)#ip address 172.16.12.253 255.255.255.0
R2(config-if)#no shutdown
R2(config-if)#end

(3)通信の確認をしてみましょう。
pingの疎通確認
pingを順に送信し、ルータのLAN側、WAN側、対向ルータのWAN側、LAN側、対向のPCのどこまで届くかを確認してください。恐らく、ルータのWAN側までしか届かないと思います。

▲襦璽謄ングテーブルの確認
以下が主なものです。自分のルータのネットワークしか見えないことでしょう。
R2#sh ip route
C        172.16.12.0/24 is directly connected, GigabitEthernet0
C        192.168.2.0/24 is directly connected, Vlan1

(4)スタティックルーティングの設定を入れます。
2台のルータの両方に必要です。

R1(config)#ip route 192.168.2.0 255.255.255.0 172.16.12.253
R2(config)#ip route 192.168.1.0 255.255.255.0 172.16.12.254

すると、スタティックルートが追加されるのが分かります。
R2#sh ip route
C     172.16.12.0/24 is directly connected, GigabitEthernet0
C     192.168.2.0/24 is directly connected, Vlan1
S     192.168.1.0/24 [1/0] via 172.16.12.254

(5)通信の確認をしてみましょう。
pingを順番に打ってみましょう。

■4.RIPで対向のルータと接続してみよう。
(1)設定概要
ダイナミックルーティングプロトコルであるRIPを動作させます。

(2)設定
R1の場合は、自身のインターフェース
のネットワークを記載します。
router rip
network 192.168.2.0
network 172.16.0.0  ←クラスフルなので、こうしてください。

(3)通信の確認をしてみましょう。
pingの疎通確認
pingを順に送信し、ルータのLAN側、WAN側、対向ルータのWAN側、LAN側、対向のPCのどこまで届くかを確認してください。

▲襦璽謄ングテーブルの確認
RIPで交換した経路であるという意味を表すRの行を見ましょう。
対向のネットワークが見えているはずです。
R1#sh ip route
R     192.168.2.0/24 [120/1] via 172.16.12.253, 00:00:19, GigabitEthernet0

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