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ネスペ試験の合格体験談、合格のコツ、過去問解説、基礎知識などの情報を掲載します。

カテゴリ: 5.過去問解説午後1

午後1の攻略で大事なことを何点か書きます。
【基本的な勉強の流れ】
1.午後1を学習するときは、本試験の気分で行う。
午後1問題は、時間を計り、必ず机の上でノートに書いて下さい。解答をノートに書かずに答えを見る人は、絶対に合格しません。また、30字以内という字数制限があれば、字数制限をしっかりまもって書いてください。

2.採点をする。
終わったら、採点をしましょう。そして、点数を付けます。厳しくつけてください。

自分が採点官になったつもりで真剣に点数をつけてください。採点官の心理を理解することも大事です。なぜなら、採点官に読みやすい答案につながるからです。さらに、採点官になった自分から、受験生の自分にアドバイスをしましょう。

3.復習しましょう。
わからなかったところは、徹底的に復習して下さい。疑問点は誰かに聞くなりして解決するようにしよう。わからないまま無駄な時間をすごすのは非効率である。

4.上記の流れを3回繰り返す。
つまり、同じ過去問を3回解いてください。だまされたと思って3回やってみてください。本質が見えてきます。2回目、3回目は大幅に時間が短縮されるので、それほど苦痛にもなりませんよ。

【勉強するときに重要なこと】
1.腹の底から理解するまで徹底的にやる。
詳しくは以下を参照してください。
http://nw.seeeko.com/archives/50290493.html
2.すぐに解答を見ない。
問題を解いてわからなかった場合、解答をいきなり見ないでください。どうしても解答が気になる人は「解説」を読んでください。解説を読んで、解答を必ず作りましょう。
わからない問題の場合、答案が真っ白のまま終わる場合があります。これでは力がつきません。やったうちに入りません。解説を読んで、再度答案を作る。それくらいの根性が合格するためには必要です。
3.書き方には最新の注意を払う。
・この試験では、内容を理解すると同時に、それをアウトプットする力が必要です。(SIerとして重要なコミュニケーション能力の一部です。)
・不合格の原因の一つが適切な文章が書けないことです。実際に書いて練習することで、力がつきます。いきなり答えを見てしまうと、この力はつきません。
・模範解答は洗練されています。自分の答案と模範解答がなぜ違うのかを徹底的に理解しましょう。
【テクニック】
問題文を読むとき、「おやっ」と思うことをマークする
書かなくてもいい文章が書いてある。"ただし"などの文字を注意する。

問1 Webサイトの構築に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。
 J社は,インターネットで情報を提供するWebサイト(URLは,http:が
www.web.j-sha.example.com)を運営しており,C社のデータセンタ(以下,DC-Cという)に設備を設置している。図1に,J社のシステム構成を示す。

問1_図1
[Question1] キャッシュDNSサーバを設置する目的は何か?


A1  「DNSの問合せの迅速化」「DNSの問い合わせのトラフィック削減」などが考えられる。以下も参照いただきたい。
http://nw.seeeko.com/archives/50312179.html
1

なんかこの構成図おかしくない? だって、インターネットの中になんで「キャッシュDNSサーバ」があります。
DNSサーバは社内に設定することが一般的だから、違和感があるのはわかる。今回は、問題文の後半でもでてくるが、単にプロバイダのDNSサーバと考えればいい。
たとえばフレッツ光をOCNのプロバイダで契約するとする。パソコンまたはブロードバンドルータには、OCNのDNSサーバを指定する。このDNSサーバだ。このプロバイダのDNSサーバは、コンテンツサーバではないので、DNSの権威あるゾーン情報は持っていない。a7dfe122

3

そもそも、なんでデータセンターに設備を置いているの?社内に置いたらいいじゃない。面倒なだけでしょ。
[Question2] なぜサーバ群をDCに置くのか。考えられる理由を述べよ(一般論)


A2  DCの費用は1ラック10万円程度と、決して安くはない。でも、セキュリティ面、ファシリティ面、運用管理を任せれらるからね。特に公開サーバがある以上、24時間対応が必要。社員が面倒を見るのは、心理的負担が多いのさ。
理由はいくつかあるが、以下が主な理由であろう。
・ファシリティーがしっかりしている(電源、耐震、空調など)
・セキュリティ対策
・運用管理のアウトソーシングによるコスト削減 など
女性ハテナ

まあいいわ。で、DC-CはDMZがないけど、どうなっているの?
[Question3]図1は、どこからどこまでがDMZか


A3 今回はDMZの概念は無い。全て全て公開サーバだ。なので、全てDMZという考え方もできる。公開しているのは、DNSサーバと、Webサーバだ。

DNS-PとDNS-Sは,J社のドメインを管理するDNSサーバであり, DNS-PからDNS-Sへ[ ア ]転送を行い,2台のDNSサーバ間でリソースレコードの同期を取っている。

[Question4][ ア ]に当てはまる字句を答えよ。


A4 ゾーン
ちなみに、リソース(Resource)とは資源という意味。DNSのAレコードやNSレコードなど一式をリソースレコードという。

[Question5] DNS-P(Primary DNS)からDNS-S(Secondary DNS)へのゾーン(空欄[ア])転送は、何をトリガーに実行されるか?


A5 セカンダリDNSサーバが、定期的(ゾーンファイルのRefresh時間の間隔)にプライマリDNSサーバに問い合わせする。serial番号が変更(増加)していれば、転送してもらう。
参考までに、DNSのファイルを載せておく。過去問(H23NW午後玉2)より
$TTL 86400 ;1日
@ IN SOA ns.y-sya.example.co.jp. hostmaster.y-sya.example.co.jp.(
  2011090101 ; serial番号 
  43200 ; refresh 時間(12時間)  ←これ
  1800 ; retry 時間(30分) 
  604800 ; expire 時間(7日) 
  10800 ); negative cache 時間(3時間)
IN NS ns.y-sya.example.co.jp. 
IN MX 10 mail.y-sya.example.co.jp. 
ちなみに、その他にもセカンダリがプライマリに問合せするタイミングがある。
・センカンダリDNSの起動または再起動時
・プライマリDNSからの通知(DNS Notify)を受け取ったとき
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0305/10/news001_2.html

 J社では,サービス利用者の増加に伴い,毎年Webサーバを増強してきた。来年度も増強が計画されているが,長期間又は復旧不能なサービス停止による利益損失を防ぐことを目的とした[ イ ]の観点から,他のデータセンタにもサーバを設置し,ディザスタリカバリにも対応する方針が出された。そこで,情報システム部のE主任がシステム構成を検討することになり,次の要件が決められた。

[Question6][ イ ]に当てはまる字句を答えよ。


A6 事業継続 おそらく、BCMでも可だと思う。BCPはPlan(計画)なので、ちょっと日本語としては本文に合わない。個人的には正解としたい。
女性ハテナ

ディザスタリカバリって何?
ディザスタ(disaster:災害)のリカバリ(recovery:復旧)という意味。
BCPやディザスタリカバリを目的として、遠方のDCに設備を分散する。
5

「Webアクセスを二つのデータセンタに分散する」ってこんなことできるの?
あわてずに。問題文に説明がある。
・増設先のデータセンタは,D社のデータセンタ(以下,DC-Dという)とする。
・WebブラウザからWebサーバヘのアクセス(以下,Webアクセスという)の数,サーバ負荷に応じて, Webアクセスを二つのデータセンタに分散する。
・一方のデータセンタにアクセスできない場合,他方のデータセンタにWebアクセスを切り替える。一つのデータセンタだけでサービスを提供する場合は,サービスレベルの低下を容認する。

[Question7]「サービスレベルの低下を容認する」とは具体的にどんなサービスレベルか?


A7 応答時間などの性能

〔DNSラウンドロビン方式の検討〕
 E主任は, DC-Dについては, DC-Cと同様に,ルータ, FW, SLB及びWebサーバを設置することにした。Webアクセスを処理する能力は, DC-Cが約70,000セッション/秒, DC-Dが約30,000セッション/秒である。また, Webアクセスの分散については, DNSラウンドロビンを利用した分散方式を考えた。次に,E主任が考えた方式を示す。
・Webアクセスを処理する能力から, DC-CとDC—Dに対するWebアクセスの分散割合は7対3とする。
・WebサイトのURLのFQDNに対応するIPアドレスを10個準備し, DNS-Pの[ ウ ]レコードに登録する。
・仮想サーバのIPアドレスとして,10個のIPアドレスのうちの7個を[ a ]のSLBに設定し,3個を[ b ]のSLBに設定する。
・DNS-Sは, DC-Dに置くことにする。
2
なんかよくわからない構成です。IPアドレスが10個もいるんですね。これはプライベートIPアドレスでもいいのですか?
いや。公開サーバなので、グローバルIPアドレスが必要だ。
このような問題は、読んでいてもなかなか頭に入ってこない。図に落とすのがよい。
仮想サーバのIPアドレスというのが厳密には明記されていないので想像が入っているが、まあ、以下のような図になるだろう。

2)pm1-1-2
SLBがグローバルの仮想IPアドレスを持つ。DC-CのSLBに7つ(1.x.x.1〜1.x.x.7)と、DC-DのSLBに3つ(2.x.x.1〜2.x.x.3)である。
通常,仮想IPと実サーバは1:nになるが、今回の場合7個のVIPと実サーバを7:nに割り振っているだろう。DC-Dの場合は3:mに振っていると思われる。

[Question8] DNSラウンドロビンの振り分け方式を説明せよ。


A8 DNSのクエリーに対し、DNSファイルの基づき、順番に回答する。負荷分散装置も無しでロードバランスできるという点では便利だ。負荷分散装置の故障に備えた二重化設計などもいらない。しかし、サーバ側の状態を確認しない。これが欠点でもある。この点が、後半にて問われる。
以下のURLも参照いただきたい
http://nw.seeeko.com/archives/50894650.html

[Question9][ ウ ]に当てはまる字句を答えよ。


A9 A
参考までに、AとはAddressのAである。

[Question10] [ a ][ b ]に当てはまる字句を答えよ。


A10 問題文には「DC-CとDC-Dに対するWebアクセスの分散割合は7対3とする」とある。よって、素直に、DC-Cには7個、DC-Dには3個である。よって、[ a ]にはDC-C、[ b ]にはDC-Dが入る。

[Question11] 上記のDNS設定を具体的に書け。


A11 先ほどの図で考えると、以下のようになるだろう。
DC-Cに偏らないために、2つおきにDC-Dを入れている。
www IN A 1.x.x.1
www IN A 1.x.x.2
www IN A 2.x.x.1
www IN A 1.x.x.3
www IN A 1.x.x.4
www IN A 2.x.x.2
www IN A 1.x.x.5
www IN A 1.x.x.6
www IN A 2.x.x.3
www IN A 1.x.x.7

[Question12] DNS-SをDC-Dに置く目的を,要件に基づき,40宇以内で述べよ。(設問2(2))


A12 問題文にある「DNS-Sは,DC-Dに置くことにする」ということに対する設問である。なぜ?と聞かれても、図を見たら明らかであろう。DNSサーバも分散しておかないと、DC-CがダウンしたらDNSサーバがなくなるからだ。
答えは、「DC-C障害時にもDNS-Sを使ってDC-Dでサービス提供を可能とするため」

 情報システム部内でDNSラウンドロビン方式について議論したところ,次の指摘を受けた。
・。廝紕皀機璽个良蕾戮鳳じた分散ができない。
・▲如璽織札鵐晋両禹に、故障しているデータセンタへWebアクセスが継続する。

 [Question13] 本文中の下線,陵由を, DNSラウンドロビン方式がWebアクセス数を分散する方式であるという観点から,30字以内で述べよ。(設問2(3))



A13 Webサーバの状態を確認せずに振り分けをするからだ。このあたりはDNSラウンドロビンの基本的な性質である。試験センターの解答例は「Webアクセス数とWebサーバの負荷が比例しないから」


[Question14] 本文中の下線△陵由を述べよ。



A14  こちらも、DNSラウンドロビンの基本的な欠点である。先ほどのDNSレコードを見てもらえばわかる。あるサーバがダウンしてても、DNSの応答を返してしまうからだ。


[Question15] 本文中の下線△了象を回避するために,故障時にDNSサーバで実施する設定変更の内容を,40字以内で述べよ。(設問2(4))



A15 こちらも、DNSラウンドロビンの基本的な対処だ。故障したサーバのAレコードを削除する。スクリプトを組む場合もあるだろうし、本当に手作業でやる場合もあるだろう。
試験センターの解答例は、「故障したデータセンタの仮想サーバのIPアドレスのAレコードを削除する」

〔新方式によるシステム設計の検討〕
 E主任は,指摘された点についてSLBの納入ベンダに相談した。その結果, SLBと連携して動作するSLBマネージヤ装置(以下, SLB-Mという)を導入すれば,解決できそうなことが分かった。SLB-Mの主な機能は,次のとおりである。
 J社のサブドメインであるWebサイトのドメインを管理するDNSサーバとして機能し,複数台のSLB-Mを設置することで冗長構成を実現できる。
 ・SLBから, Webサーバの負荷情報とセッション情報を収集する。
 ・収集した情報を, SLB-M間で共有する。
 ・共有した情報から, DC-C又はDC-DのどちらにWebアクセスを振り分けるかを判断して, DNSの名前解決の要求に対し,最適な応答を返す。

E主任は、SLB-Mの機能を検討した結果、次の方針で設計を行うことにした。
・DNS-Pの設定を変更し、SLB-MをWebサイトのドメインのDNSサーバとして動作させる。
・SLB-Mは, DC-CとDC-Dにそれぞれ1台ずつ設置する。
・SLB-Mは,同一データセンタ内のSLBから, Webサーバの負荷情報とセッション情報を収集する。
・Webサーバの負荷情報とセッション情報を, SLB-M間で共有する。

E主任が考えた新方式のシステム構成案を,図2に示す。
問1_図2
3

何このSLBマネージャ装置って。こんな応用問題解けるわけないわ
ここがポイントなんだけど、試験では、このように知らない知識の問題がでる。でも、IPAの資料にもあるように、基礎があれば解けると書かれている。実際、SLBの内容を知らなくても解けるようになっている。

[Question16]  本文中の下線におけるDNS-Pの設定変更の内容を,30字以内で述べよ。(設問3(1))


A16 DNSのDNS-Mに権限を委譲すればよい。具体的には、サブドメインに対するNSレコードをDNS-Mに設定すればよい。試験センターの解答例は「SLB-MにWebサイトのドメインの権限を委譲する」。
具体的に、j-sha.example.comのゾーンファイルは以下のようになる。(IPアドレスなどは仮定)
     IN  NS  ns1.j-sha.example.com.  ←j-sha.example.comのNS情報
     IN  NS  ns2.j-sha.example.com.  ←j-sha.example.comのNS情報
ns1        IN  A   1.y.y.1
ns2        IN  A   2.y.y.1
www      IN  A   1.y.y.2
web       IN  NS  ns1.web.j-sha.example.com. ←web.j-sha.example.comのドメイン管理を委譲する。
web       IN  NS  ns2.web.j-sha.example.com. ←web.j-sha.example.comのドメイン管理を委譲する。
ns1.web IN  A  1.y.y.11 ←ns1.web.j-sha.example.comのIPアドレスを記載。どこに聞けばいいか分からないので。 
ns2.web IN  A  2.y.y.11 

 E主任は、ぅ如璽織札鵐燭鬚泙燭るSLB-M間の通信による影響を懸念し,調査を行ったが,問題ないことが分かった。そこで,新方式のシステム構成案の動作検証を行い,次の処理手順で負荷分散が行われていることを確認した。
 (1) Webブラウザ(又はWebブラウザが利用するISPのキャッシュDNSサーバ)は. DNS-P又はDNS-Sに対してWebサイトの名前解決を要求する。
 (2) DNS-P又はDNS-Sは, Webサイトのドメインの[ エ ]DNSサーバとして, DC-CとDC-DのSLB-Mを応答する。

[Question17][ エ ]に当てはまる字句を答えよ。



A17 権威

 (3) Webブラウザは, SLB-Mに対してWebサイトの名前解決を要求する。
 (4) SLB-Mは,Webサーバの負荷情報とセッション情報を基に,Webプラウザに対して最適なIPアドレスを応答する。
 (5) Webブラウザは,応答があったIPアドレスにアクセスする。
 (6)SLBは,保持しているセッション情報を確認し,そのWebブラウザのセッション情報が既に存在する場合は,適切なWebサーバにWebブラウザを接続する。
 (7)一方, Webブラウザのセッション情報が存在しない場合, SLBは,新規セッションとして登録し,最適なWebサーバにWebブラウザを接続する。

 次に,E主任は冗長機能について確認した。その結果, SLB-Mの故障時に,データセンタ間でWebアクセスが適切に分散されないことが分かった。そこで,E主任は,SLB-M間の情報共有はせず,両方のデータセンタのSLBから情報を収集するように,SLB-Mの設定を変更した。
 この変更の動作検証によって,片方のデータセンタのSLB-M故障時にもWebアクセスが適切に分散されることが確認できた。その後,新方式によるシステム設計は企画会議で了承され,次年度計画に盛り込まれた。


[Question18] 本文中の下線い砲弔い董SLB-M間の通信による影響とは何か。 SLB-M間の通信によって発生が懸念された事象と,その結果,Webブラウザ通信で発生が懸念された事象について,それぞれ20字以内で述べよ。(設問3(2))



A18  なんだかよく分からない問題だ。問題文に「SLB-M間で共有する」とあるので、帯域を圧迫する以外には答えがなさそう。でも、たかがセッション情報などで、帯域を大きく圧迫するとも思えない。問題文には結果的に「問題ない」とある。

SLB-M間の通信によって発生が懸念された事象:インターネット接続回線の帯域圧迫
Webブラウザ通信で発生が懸念された事象:Webサーバヘのアクセス遅延


[Question19] 処理手順(4)において,最適なIPアドレスを応答するためにSLB-Mが利用するWebサーバの負荷情報の具体例を,二つ挙げよ。(設問3(3))



A19 これはなにげに難しい。問題文から素直に「負荷情報」と「セッション情報」と答えた人もいるかもしれない。しかし、セッション情報は、あとの問題にもあるように、セッションが新規がどうかを判断するために使う。
「負荷情報」の中身を具体的に問われているのだ。
まあ、一般論も踏まえて考えるしかないだろう。きちんと解答できた人は少ないと思う。
試験センターの解答例は「Webサーバの応答時間」「Webサーバのデータ通信量」


[Question20] 処理手順(6)において, Webブラウザを接続する適切なWebサーバを,30字以内で述べよ。(設問3(4))



A20 あたり前の解答である。試験センターの解答例は「Webブラウザのセッションを維持しているWebサーバ」

■復元答案■
復元答案をいただいた。試験直後に作成いただいたので、ある程度の精度と考えられる。ただ、いくら急いで書いても、人間は忘却曲線にしたがって忘れていく。なので、あくまでも参考として考えていただきたい。
A氏は午後1は問1と問2を選択し、73点であった。ここから逆算して得点をつけた。見ていただくとわかるように、かなり甘い採点になる。
しかし、筆者もそうであったが、自己採点よりかなり点数がいいことがほとんどであった。このことから、今回の採点は、実際の採点から大きくはかけ離れていないと感じている。参考にしていただきたい。
設問  予想配点解答例A氏答案筆者採点得点
12ゾーンログファイル×
2事業継続BCP2
22
2権威プライマリ×
2(1)a2DC-CDC-C2
b2DC-DDC-D2
(2)5DC-C障害時にもDNS-Sを使ってDC-Dでサービス提供を可能とするためDC−Cにアクセスできなくなった時、DC−Dだけでサービスを行うため5
(3)5Webアクセス数とWebサーバの負荷が比例しないから順番に割り当てるだけで、Webサーバの負荷状況を考慮しないから5
(4)6故障したデータセンタの仮想サーバのIPアドレスのAレコードを削除する。仮想サーバのIPアドレスの設定から、故障したデータセンタのアドレスを削除する6
3(1)5SLB-MにWebサイトのドメインの権限を委譲する。名前解決の要求時にSLB-Mに問い合わせるようにする4
(2)SLB-M間の通信3インターネット接続回線の帯域圧迫通信の遅延により負荷分散が正常に動作しない1
Webブラウザ通信3Webサーバヘのアクセス遅延Webサーバからの応答が遅い3
(3)3Webサーバの応答時間CPU使用率2
3Webサーバのデータ通信量ネットワーク使用率2
(4)5Webブラウザのセッションを維持しているWebサーバセッションが存在するWebサーバ5
5041

問2 無線LANシステムの構築に関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。
 A社は,中堅規模の情報処理サービス会社である。A社の業務拠点は,システム開発部門や管理部門のある本社,大型コンピュータ,サーバ,ストレージなどを設置してシステム運用を行うデータセンタ(以下,DCという)と,帳票の印刷,媒体や印刷物の受取,送付などのBPO (Business Process Outsourcing)業務を行うBPOセンタ(以下,BCという)の三つであり,各拠点は都内及び近郊にある。DCには,システム開発とBPO業務に必要な自社保有の機器の他,顧客から運用を委託されている機器が設置されている。各拠点の社員は,DC内のサーバにアクセスして業務を行っている。 BCは,拠点としては一つであるが,近隣の複数のビルに分散している。今般,効率面及びセキュリティ上の問題から,BCを一つのビルに統合することになった。

〔BCの統合計画〕
 統合後のBCには,通常のオフィススペースだけでなく,大型のプリンタ,磁気テープ装置,ネットワーク機器などを設置するマシン室と,帳票や媒体を取り扱う作業場所を設置する。通常のオフィススペースには,従来どおりの有線LANを用意するが,作業場所は,柔軟にレイアウトを変更できるように,無線LANとノートPCを導入する。計画に当たり,情報システム部のB君が,BCのネットワーク構成の詳細検討を任された。B君が考えたネットワーク構成の概要を,図1に示す。

ネットワークスペシャリスト試験対策pm1-2-1の図
最近は無線LANがはやっている。以前は、セキュリティの観点から無線LANを禁止する企業も多かった。しかし、今はスマホやタブレットなども普及し、無線LANが再度注目されている。この年の問題も、問2、問3の両方で無線LANが問われている。このようなことは極めて異例だ。今後も無線LANの出題が続くであろう。

[Question1] 有線LANに比べて無線LANのメリットは何か(一般論)



A1 正解は企業において違うだろうが、「有線配線が減少」「スマートフォンやタブレット端末の活用」「柔軟なネットワークの構築」といったところであろう。

〔WLCとAPの検討〕
 B君は,既に無線LANを導入している本社の経験を基に,ネットワーク担当者の運用負荷の軽減と効率向上を考慮し,BCにWLCを導入することにした。ネットワーク担当者は本社で業務を行っており, WLCを利用すれば,遠隔地のBCへ出向く回数が抑えられると考えたからである。導入予定のWLCは,本社に導入したAPと同じメーカの製品であり,次のような機能がある。
 ・APの構成と設定を管理する。
 ・APのステータスを監視する。
 ・AP同士の電波干渉を検知する。

無線LANの導入経験がある人にとっては、比較的読みやすい問題だと思う。WLCに関しても、今はWLC有りのネットワークがほとんどだ。CiscoやArubaなど、メジャーなメーカーは、WLCを使った集中管理型の無線LANシステムである。

 WLCのベンダからは,本社のAPも,このWLCで管理できるという説明を受けたが,まずはBCに設置するAPを管理することを目標にして,検討を進めた。
 BCに導入するAPは,電源コンセントの位置を気にしなくて済むように, LANケーブルから電力を取れるPoE(Power over Ethernet)に対応するものを選定した。
PoEは, IEEE[ ア ]afとして規格化されており,給電側の機器をPSE(Power Sourcing Equipment),受電側の機器をPD(Powered Device)という。[ イ ]は,機器が接続されると,[ ウ ]に対応している機器かどうかチェックする。したがって,同一のネットワーク内に対応機器と非対応機器の混在が可能となる。導入予定のL2SWは,各イーサネットポートに対して最大15.4 W,装置全体では56Wの給電能力をもち,データ伝送において通常使用されるLANケーブルの1,2, 3, 6番以外の[ エ ]番のピンを給電に使用するAlternative B 方式なので,
結線には注意が必要である。機器によっては電力が不足する場合があるので,各ポー卜に30Wの電力を供給できる[ オ ]という規格もあるが,導入予定のAPの最大消費電力は12Wなので,今回は採用しない。

[Question2] 本文中の[ ア ]〜[ オ ]に入れる適切な字句を答えよ。(設問1(1))



A2 これは難問だ。アとオは知らないと解けない。アは802.11とした人もいるかと思う。
イ、ウ、エは考えれば解けるが、イとウは問題文の言葉を使うということに抵抗がある人もいただろう。そういう意味では、この問題も難しい。使っていいとわかれば、国語の問題として理解は可能だ。エに関しては、ケーブルは8本でできているので、12345678の中から、1236を除くと4578であることが分かる。これは簡単だったであろう。また、基本的には802.3afの15.4wのPoEで十分である。無線APの種類によっては、屋外の氷点下でも適温を保つためや、IEEE802.11acなどのように1.3Gbpsというフルスピードを出すためにはIEEE802.3atによる30w電源が必要なものもある。
オは「PoE+」と答えた人も多かったであろう。「規格」という言葉からするとIEEE802.3atが適切であるが、正解または部分点扱いになるのではないかと考える。この点は試験センターしか分からないだろう
ア:802.3
イ:PSE
ウ:PoE
エ:4,5,7,8
オ:IEEE802.3at



[Question3] 今回のケースでいうと、PSEとPDは何か



A3 PSEはL2SW、PDは無線AP 

 このL2SWは,スタック接続が可能であり,スタック専用のポートを使用して構成する。その方式は,1台のL2SWのoutポートと別のL2SWのinポートを接続し,リングを構成するというものである。APの接続は,物理的に重ねた上段のL2SWから順に,そのL2SWの給電能力の限界まで行うことにした。そして,各L2SWでは,8番目のポートから降順に接続し,残りのポートには有線LAN用機器を接続する。
 以上の検討を踏まえてB君が考えた, L2SWとAPの接続構成を,図2に示す。

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[Question4]  図2のL2SWに,4台目,5台目のAPを追加すると,接続構成はどのようになるか。省略されているスタック接続も含め,解答欄に示せ。(設問1(2)) 

A4 この問題も、問題文をよく読めばわかるし、スタック接続の経験がある人にとっては簡単であっただろう。
AP4台目と5台目をどう接続するかに関しては、一瞬迷った人もいるだろう。しかし、問題文を導くヒントがすべて書いてある。ポイントとなるのは、問題文の「各イーサネットポートに対して最大15.4 W,装置全体では56Wの給電能力」「導入予定のAPの最大消費電力は12W」「L2SWの給電能力の限界まで行う」である。
 装置全体で56Wなのだが、APの消費電力が12Wなので、最大4台(12W x 4 = 48W)までだ。それを問題文の指示に従って忠実に解答をする。

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