
イーサネットでは、LANにつながっている全部の端末にデータを送ります。引っ越しの際には、荷物を一定の大きさの段ボールに詰めるように、データもフレームと呼ばれるまとまった単位で送信されます。


※数字は大きさ(単位:バイト)
※タイプはフレームタイプのこと。データ部にはどんなタイプのデータが入っているかを明示する。たとえば、IPv4(0x0800)、IPv6、PPPoE、AppleTalk、NetBEUI、IPX(Nobell)など。
※実際の通信では、このイーサネットフレームの前にプリアンブル(同期をとるもの)8バイトがある。
※FCS(Frame Check Sequence)はフレームのロスなどが無いかを確認するための、CRC(Cyclic Redundancy Check)値。データ部分だけでなく、MACアドレスなどのヘッダをもチェックする。
フレームサイズは上記を足していって、
最小フレームサイズは 6+6+2+46+4=64
最大フレームサイズは 6+6+2+1500+4=1518
つまりフレームサイズは64〜1518バイトである。
イーサネットフレームの最大サイズは1518バイトと規格で決められています。
(MTUはイーサネットヘッダ14バイトとFCS4バイトを引いた最大1500バイト)

EtherType | Protocol |
0x0800 | IPv4 |
0x0806 | ARP |
0x8035 | RARP |
0x8100 | IEEE802.1Q(タグVLAN) |
0x86DD | IPv6 |
0x8847 | MPLS unicast |
0x8848 | MPLS multicast |
0x8863 | PPPoE Discovery Stage |
0x8864 | PPPoE Session Stage |
0x888E | IEEE802.1X (EAPOL) |
0x8906 | FCoE |

タイプはなぜ必要ですか?
すでに解説しましたが、タイプは、データ部にはどんなタイプのデータが入っているかを示す情報です。
たとえば,データ部分がIPv4のデータであれば「0800」、IPv6であれば「86DD」が入ります。
IPv4とIPv6ではデータの並びやフォーマットが異なります。データのタイプを指定しておくことで、このフレームを受け取った側は、情報を正しく読み取れるのです。

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