IPアドレスには、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの2種類があります。

なぜ2種類あるのですか?
一方だけではダメですか?
グローバルIPアドレスは、定められた機関(日本の場合には、JPNIC)に申請して、割り当てられるものです。世界で利用されますから、重複はありません。しかし、IPv4アドレスは32ビットで約43億個しかありません。IPアドレスが枯渇してきたのです。そこで、IPアドレスの枯渇対策の一つとして、インターネットに接続しない閉ざされたプライベートネットワークにおいては、プライベートIPアドレスを使うようになりました。閉ざされたネットワークで利用しますから、IPアドレスが他と重複しても構いません。ですから、プライベートIPアドレスは誰かに利用申請する必要もなく、自由に好きなIPアドレスを設定できます。
電話番号を例に考えてみましょう。03-7215-xxxxなどの電話番号というのはNTTなどの通信会社から割り当てられますが、企業内の内線番号は自由に設定できます。前者がグローバルIPアドレス、後者がプライベートIPアドレスのようなものとも考えられます。両者の違いですが、グローバルIPアドレスは、「グローバル(世界的な)」という言葉の通り、世界とつながるインターネットの通信で利用できます。しかし、プライベートアドレスは、「プライベート(私的な)」という言葉の通り、企業内のような私的なネットワークでしか利用できません。逆に、グローバルIPアドレスを私的なネットワークで利用することは可能です。

プライベートアドレスが割り当てられた端末からインターネットに接続する場合には、途中でグローバルIPアドレスに変換する必要があります。(後述するNATやNAPT)
以下に、2つのIPアドレスを整理します。
※注:ただし、マルチキャストアドレスなど、使用できないのものあります。
IPアドレスの割り当ては、国際的組織で、アメリカカリフォルニア州にあるICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers:アイキャン)が行います。日本の場合はJPNICが管理しています。実際、我々が利用する場合は、JPNICではなく、プロバイダ(ISP)に申請することになります。
皆さんの学習には関係がないので参考です。
書籍で利用する場合などに使える、例で示すIPアドレス(例示用のIPアドレス) は以下です。
■IPv4
192.0.2.0/24
198.51.100.0/24
203.0.113.0/24
■IPv6
2001:db8::/32
■ドメイン
example.co.jp
example.com

なぜ2種類あるのですか?
一方だけではダメですか?
グローバルIPアドレスは、定められた機関(日本の場合には、JPNIC)に申請して、割り当てられるものです。世界で利用されますから、重複はありません。しかし、IPv4アドレスは32ビットで約43億個しかありません。IPアドレスが枯渇してきたのです。そこで、IPアドレスの枯渇対策の一つとして、インターネットに接続しない閉ざされたプライベートネットワークにおいては、プライベートIPアドレスを使うようになりました。閉ざされたネットワークで利用しますから、IPアドレスが他と重複しても構いません。ですから、プライベートIPアドレスは誰かに利用申請する必要もなく、自由に好きなIPアドレスを設定できます。
電話番号を例に考えてみましょう。03-7215-xxxxなどの電話番号というのはNTTなどの通信会社から割り当てられますが、企業内の内線番号は自由に設定できます。前者がグローバルIPアドレス、後者がプライベートIPアドレスのようなものとも考えられます。両者の違いですが、グローバルIPアドレスは、「グローバル(世界的な)」という言葉の通り、世界とつながるインターネットの通信で利用できます。しかし、プライベートアドレスは、「プライベート(私的な)」という言葉の通り、企業内のような私的なネットワークでしか利用できません。逆に、グローバルIPアドレスを私的なネットワークで利用することは可能です。

プライベートアドレスが割り当てられた端末からインターネットに接続する場合には、途中でグローバルIPアドレスに変換する必要があります。(後述するNATやNAPT)
以下に、2つのIPアドレスを整理します。
グローバルIPアドレス | プライベートIPアドレス | |
割り当て | 定められた機関に申請して、割り当てられる | 誰でも自由に好きなIPアドレスを設定できる |
アドレスの範囲 | プライベートIPアドレスで指定された範囲以外(注) | 10.0.0.0/8 172.16.0.0/12 192.168.0.0/16 |
使用範囲 | インターネットにて利用可能 | 組織内などの閉じたネットワークのみ。インターネットに出るにはNATによりグローバルIPアドレスにて通信。 |
IPアドレスの割り当ては、国際的組織で、アメリカカリフォルニア州にあるICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers:アイキャン)が行います。日本の場合はJPNICが管理しています。実際、我々が利用する場合は、JPNICではなく、プロバイダ(ISP)に申請することになります。

書籍で利用する場合などに使える、例で示すIPアドレス(例示用のIPアドレス) は以下です。
■IPv4
192.0.2.0/24
198.51.100.0/24
203.0.113.0/24
■IPv6
2001:db8::/32
■ドメイン
example.co.jp
example.com
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