・Fabricとは(格子のように織り込んだ)織物という意味。その格子状が、ネットワークでつながった状態に似ているところから来たのであろう。
・イーサネットファブリックは概念であり、具体的に何かをさすわけではない
・Brocade社が提唱した。Ciscoではユニファイドファブリックのこの言葉を使っている。HPも違ったはず。仕組みとしては、BrocadeはVCSといい、CiscoはFabric Pathという表現を使っている。
・レイヤとしてはレイヤ2だろう。従来のイーサネットの仕組みを改善した次世代イーサネットと考えればいいだろう。イーサネットファブリックでも上位はTCP/IPが動作する。
・主にSTPの機能をTRILLにて改良している。
・TRILLはL3のルーティングをL2で実現したものと考えれば、遠からずであろう。たしかIS-ISがベースだった気がする。
・イーサネットファブリックはまだまだ標準化が進んでおらず、RFCも部分的にしか策定されていない(2013.2月)なので、他メーカーとの相互接続によるTRILLなどはできない。
・イーサネットファブリックが登場した背景は、DCなどの大規模ネットワークを作るのに、従来のSTPによるイーサネットでは限界になってきたからだ。STPでは、一方の線がActive、一方の線はStandbyだが、イーサネットファブリックではOSPFのようにロードバランス(Active-Active)が可能、また切り替時間もかなり短い。コンマ何秒である。
ブロケードの現状(H25.5現在)では、Active-Activeしかできず、しかもコスト設定ができない。ただ、実環境を考えるとそれで問題ないだろう。
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でもこれって、CiscoのVSSやHPのIRF、
従来のSTACKで機器を冗長化し、リンクアグリゲーションで線を束ねるのと同じでは?
確かにそう。ただ、やはりイーサネットファブリックの方が優れている。例えば、VSSで接続できる機器数は少ない。(2台?)。これではキャリアなどの大規模ネットワークでは限界がある。また、リンクアグリゲーションはIPアドレスなどでパケットを分散する。だから、4本で束ねたとしても、ストレージと特定のサーバの通信であれば、そのうちの1本しか使われない。一方、イーサネットファブリックでは、フレームベースで分散するので、このようなことがない。
 加えて、FCoE対応がイーサネットファブリックの機器の特徴かな。
・PFCに関しては、ネスぺ試験でも出題された。Pauseフレームを使って、Priorityに応じたフロー制御をする。例えば、基幹システムのバケットを優先し、インターネットのパケットを非優先にすれば、インターネットトラフィックがバーストしても、Pauseフレームで優先制御が行え、基幹システムのトラフィックを安定的に提供できる。従来のイーサネットでもPauseフレームによるフロー制御はできる。ただ、優先度がつけられないので、全ての通信をコントロールしてしまうから、基幹システムのパケットも流量がへるので意味がない。なので、従来のイーサネットでは、デフォルト通り無効にすることがほとんどだ。
・LLDPプロトコルでは、PFCを自動で設定し、FCoEのフレームを自動で優先する。
・DCB(Data Center Bridging)はイーサネットファブリックに使われている拡張版のイーサネット、たしか、下位互換というか、従来のイーサネットとの互換性があったはず。(フレームフォーマットは同じかもしれない)。ただDCBはファブリックイーサネットに必須ではなく、使っていないケースの方が多いだろう。CEEと言ったり、CiscoではDCE(Data Center Ethernet )と言ったりする。
・FCoEのインターフェースは10G以上しか実装されていない。1Gbpsはない。
・FCoEの接続ケーブルは光か専用ケーブルが主というか、それしかない。2013年夏ごろには、ブロケード社でメタルの10Gbase-Tのケーブルが使える予定だと思う。
・同じではないが、似たような目的として、OpenFlowがあると思う。ようは設計や管理の容易さを目指したものだ。OpenFlowとイーサネットファブリックは共存できるものではあるが、イーサネットファブリックの方が現実的な製品であると感じている。今後は、SDNとの共存が図られるかもしれない。

・以下はユニファイドファブリックができるCiscoのNexus7000。かなりでかい。16Uだったかな。
その下はNexus5000(上)とNexus2000(下)。※メーカさんの許可をいただいております。
nexus2 nexus