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可視光通信

■そもそも可視光線とは?
可視光線、赤外線、紫外線ともにすべて光である。その中で、目に見える波長のものが可視光線である。

←短い   波長   長い→
紫外線  可視光線  赤外線

可視光線の中で、最も波長が短いものが紫であり、最も長いものは赤である。紫外線は紫の外という意味で、赤外線は赤の外という意味である。

■可視光(線)通信とは
・電波は見えない。通常は見えない電波で送信するデータを、見える光(可視光)を使って通信する技術
・光が届く範囲であるため、通信できる距離は短い。また、光が届かない影では通信ができない。
・具体的には蛍光灯やLEDにてデータを送信する。受信装置は、受信機をとりつけたパソコンや携帯電話などである。

■メリット
・ポイントは、至る所にある照明機器を利用できる点である。新規に装置を準備する必要がない。
また、電波(無線LAN)は周波数帯域などで電波法による様々な制約をうける。
さらに、電波に関しては、病院でのヘルスメータへの影響などが問題になっていたが、可視光は人体に安全である。安全では無かったら、照明をあびてはいけないことになる。ちなみに、赤外線や紫外線も人体には良くない。赤外線を直接目に当てると良くないし、紫外線は肌によくない。

赤外線と同様に遮蔽物を通過できない(電波は通す)。これは大きなデメリットであるが、光があたっていないところには電磁波が届いていないことになる。これは逆にメリットである。無線LANなどの電波では誰が盗聴しているか分からないが、可視光であれば、光が当たっていないところでは盗聴は不可能だからである。

◆今後について
可視光線は将来性が期待されている。なんせ、新しく設備を導入する必要性が少ないからである。家の照明や町中の照明で通信が行えるのである。
また、LEDを利用すれば超高速通信が可能になる。
色々なシーンで利用できそうだ。たとえば、信号機と可視光通信をすることで、「今は赤です。後20秒で青になります」という情報をカーナビや携帯でうけとることができる。また、東京タワーを見たら、カーナビや携帯にて、東京タワーの高さや築年数などの情報が入手できる。

◆VLCC(可視光通信コンソーシアム)のサイトhttp://www.vlcc.net/modules/pico2/index.php?content_id=1