ファイルサーバをWANに置く場合に、従来に比べて高速にファイル転送を行うための技術。
WAFSのSはServicであるが、SaaSのようなサービスを表わしているのではなく、高速化する技術を指していると考えた方が良い。
Windowsのファイル共有のプロトコルはCIFS(Common Internet File System)で、LinuxであればNFS(Network File System)を使うことが多い。しかしこれらのプロトコルは、WANで利用すると非常に遅い。そこで、WAN最適化装置であるWAFS技術を利用する。
具体的には2つの技術を使う。一つは、TCP/IP通信の最適化を行う。WAN経由では遅延が発生するので、TCP/IPのオーバヘッドがとても大きくなる。もうひとつはキャッシュを利用する。WAFSの装置が、よく利用するデータをキャッシュしたり差分だけを送信したりするのだ。