1.楽=「楽をする」「楽しむ」勉強について
このサイトでは、「楽をする」「楽しむ」勉強について考えている。
でも、基礎をしっかり勉強し、「本質」の理解、そして本物のネットワークスペシャリストになることも目指している。
なんだか矛盾していませんか?
そう思うのは当然だろう。その説明になるかは分からないが、大ベストセラー 松下幸之助さんの「道をひらく」に以下の記述がある。
道をひらく [文庫]
松下 幸之助
PHP研究所
「額に汗することを称えるのもいいが、額に汗のない涼しい姿も称えるべきであろう。怠けろと言うのではない。楽をする工夫をしろというのである。楽々働いて、なお素晴らしい成果があげられる働き方を、お互いにもっと工夫したいというのである。そこから社会の繁栄も生まれてくるであろう」
基礎をしっかり勉強することや本質の理解は必須である。加えて、「工夫する」ことも大事だ。社会人の場合、時間的な制約がとても大きくなる。工夫をしないと、本物のネットワークスペシャリストへの道がとても遠くなる。
また、楽という言葉は、気分的に「気楽」に資格にチャレンジしていただきたいという思いでもある。
2.本物のネットワークスペシャリストになることを自覚する
私は暗記が得意で、数学であっても考えるよりはやり方を丸暗記して良い点数をとった。ネットワークスペシャリスト試験においても、暗記中心の上っ面の勉強で望んだが、不合格を重ねてしまった。
まあ、当然の結果ですね。
落ちるべくして落ちたと思います。
その通りだ。不合格の経験で気が付いた。ネットワークスペシャリストに合格するには、基礎をしっかりと身につける、本質的な理解をすることが求められるということだ。メジャーリーガーの松井選手が好きな言葉「努力できることが才能である」という言葉のあるように、試験に合格するには、地道な努力が欠かせない。たとえ、地道な努力をせずに上っ面の勉強で運よく合格しても、実務で活かせるかどうかは疑問である。
日本の未来を支えるIT技術者、本物のネットワークスペシャリストになること、そのための通過点としてネットワークスペシャリストに合格することがこのサイトのテーマである。
その点を皆様で再認識していただきたい。暗記に頼った勉強、実機を見ないで机上だけでの勉強ではなく、基礎をしっかりと身につける。そして、技術、知識、経験、見識、人脈などにおいて、絶大な信頼を集める本物のSEになっていただきたい。これこそが、IPAがこの試験を「普遍的な能力を問う」と言っていることに通じるはずである。
3.情報処理”技術者”試験のネットワークスペシャリスト
ネットワークスペシャリストは、「情報処理技術者試験」。
この、”技術者”という響きがかっこいいです!
本田宗一郎氏、Microsoftのビルゲイツ氏、Googleのセルゲイ・ブリン氏、Facebookのマークザッカーバーグ氏など、技術で世界を制した人たちがいる。レベルは大きく違ったとしても、同じ”技術者”なのだ。情報処理技術者試験に合格するということは、本物の”技術者”として、国から認められているということである。
技術力をつけてネットワークスペシャリストになりましょう。そして、我々技術者が、日本の更なる発展に向けて、前に進んできましょう。
IT業界に限らず、技術をつけることはすばらしいことだ。ホンダ創設者の本田宗一郎氏の著書で「技術によってたくさんの人が喜んでくれた」と「技術を磨く努力をしつづければ、人も金も自然に集まってくる」と述べられています。私の場合は、人も金も集まってくる状態にはほど遠いですが、技術を磨く努力をし続けたいと思います。
■ネットワークスペシャリスト試験に合格しましょう!!
4.ネットワークエンジニアの仕事は何か?
「ネットワークエンジニアの仕事は何か?」と聞かれたら、あなたはなんと答えるか?
まあ、
「ルータやサーバを設定する仕事」
ですかね。
私はこう思う。「人と人とをつなぐ仕事」。
たとえば、ルータやサーバを設定することで、ネットワークを構築し、人と人とをつなぐ。
そして、これまでできなかったことを実現する基盤を作りる。たとえば、インターネットによって世界中がつながった。また、遠隔医療、TV会議などにより、今までできなかったことができるようにもなった。それによって得られた新しいチャンス、夢は数え切れないものだ。今や通信ネットワーク無しの社会は考えられない。
私の場合、遠く離れた病気の父との残り少ない時間を、ネットワークでつながったTV電話によって貴重な空間を共有することができた。
シスコのCEOであるジョン・チェンバースのコメントが、以下の本に述べられていた。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
カーマイン・ガロ
日経BP社
「シスコは、生活・仕事・遊び・学びを変える」
多くの人が、Ciscoという会社は「スイッチやルータを作っている会社」と思っていることであろう。Ciscoのルータやスイッチを普段目にすることは多くないので、Ciscoという会社を知らない人も多いことあろう。では、もしCisco社が無かったら、今のIT社会は成り立っていない。チェンバースの言うように、私たちのネットワークの仕事は、ネットワークを通じて、人々の生活を劇的に変える夢のある仕事なのである!
まあ、そう言われればそうですが・・・
ちょっと「きれいごと」ですよね。
日頃は目の前の仕事でいっぱいいっぱいです。
成子ちゃんのように、私の意見には否定的な考えを持つ人が多いだろう。それは自然な考えだと思うし、私もそういう考えが強かった時期もあった。
しかし、自分がやっている仕事を、単なる作業と思うか、夢のある仕事と思うかで、仕事の充実感は大きく変わる。どうせなら充実した仕事をしたほうがいい。だったら、”意識”の面で考え方を変える価値有りだ。
それに、ネットワークエンジニアの仕事には本当に夢がある仕事も含まれているということだ。仕事なので、単調作業や上司の命令につき合わされているだけの仕事もある。しかし、直接御礼を言われることが少ないかもしれないが、お客様がとても喜んでくれたり、人と人とをつなぐ手伝いを本当にしている場合が実は少なくない。
夢がある仕事と思うことで、本当に夢のある仕事ができる可能性はさらに広がるはずだ。