1.スタティックルート
静的なルートです。以下の記事で書いた経路情報にはStaticを表すSが付いていたように、手動で設定したものです。
http://nw.seeeko.com/archives/50901674.html
Ciscoルータの場合の設定コマンドは以下になります。設定内容は、ルーティングテーブルにある内容になります。具体的には、宛先192.168.3.0/24のネットワークに行くには、ネクストホップ(ゲートウェイ)として192.168.2.253に行きなさいという内容です。
Router(config)#ip route 192.168.3.0 255.255.255.0 192.168.2.253 |
2.デフォルトルート
規定の行き先としてのデフォルトルートはとても便利です。
例えば、「飛行機に乗る場合は直通バスのバス停に行くが、それ以外はすべて最寄りのJRの駅に行く」というのと同じです。パソコンの場合も、デフォルトルートとして、デフォルトゲートウェイの設定をするだけです。(例外はあります)。それで十分なのです。
実際には、インターネット上のありとあらゆるネットワークと接続するので、経路情報をたくさん書くことも可能です。 ですが、管理が大変になるだけで、あまり意味がありませんよね。
ではさきほどのネットワーク構成において、デフォルトルートを設定してみましょう。
Router(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.2.253 |
0ばかりで違和感もありますが、
こういう書き方をするというルールなんですね。
その通り。これは覚えるしかない。
では、実際の経路情報を見てみましょう。
Router(config)#do sh ip route (省略) C 192.168.1.0/24 is directly connected, FastEthernet0/0 C 192.168.2.0/24 is directly connected, FastEthernet0/1 S 192.168.3.0/24 [1/0] via 192.168.2.253 S* 0.0.0.0/0 [1/0] via 192.168.2.253 |
一番下に、デフォルトルート(0.0.0.0/0)が追加されました。